CRYSTALiAの処女作である「絆きらめく恋いろは」をクリアしました!
自分にしては読み切るまでに時間が掛かってしまい、11月は色々と気分が下がる出来事が重なった事と作中で出てくる情報量の多さに戸惑ってしまったからだと思われる。
取り敢えずキャラデザがみんな可愛くて、個人的には金髪ヒロインでカタコトで話すフリージアが一番好きになれた。
学園物で架空のスポーツである刃道や主人公に取り巻く伝奇物のストーリーが見どころの一つと言えますね。
それではこの作品の内容とゲームの感想など書いていこうと思います!
おすすめ度
絆きらめく恋いろはとは
CRYSTALiAが2017年11月24日に発売した処女作で近未来カタナ学園活劇ADV- シナリオ:砥石大樹、にっし~、ギハラ
- 原画:ぺろ(@pero_tamanosuke)、うすめ四郎(@usumeshirou)、にろ、萌木雄太(@yuta_moeki)
- SD原画:ぺろ(@pero_tamanosuke)
ストーリー
刃道という架空のスポーツが存在する世界で、叢雲学園の通う技巧科に通う三城刀輝を中心に物語が展開していく学園青春物。
学園では霊的な機能を持つ刀オリガミを使用して戦う武芸科やオリガミの作製、サポートを行う技巧科などの学科に分かれており、生徒たちは年に一度行われる武芸祭の優勝を狙っている。
他にも神や半妖など人ならざる者も出てくるのでヒロインによって刃道メインか伝奇に寄るかストーリーが分かれていく。
プレイ時間
総プレイ時間は22時間。
攻略ヒロインは4人だが桜夜はルートロックが掛かっている。3人攻略後かEX MODEでルートのアンロックをすれば攻略可能となります。
桜夜含めどのヒロインから始めても問題ないので好きな順番で進めて構いません。
Hシーンについて
H度
全部で12シーン。
本編中に2回。各ヒロイン攻略後にEXに1つ追加される仕組み。
桜夜と椿がエロくて桜夜は絶倫系、椿は行為中に顔を赤らめるのが愛おしくて良かったです。
逆にしおんは立ち絵とCGだと顔の描き方が変わる部分があって違和感があったり、シアはお漏らしキャラになっちゃうわでこの二人に関しては実用的では無かった。
ここからはシナリオの感想をネタバレありで書いていくので未プレイの人は進まないようにしてください!
感想
冒頭でも触れたけど色々と情報量が多い作品で自分の中で理解するのに時間が掛かってしまった。
霊式機巧刀折紙(通称オリガミ)一つとっても、そのデバイスは電子と霊子が複合した回路で素材は魂が込められた鉄である魂鋼だったり、起動すると天呪という特殊な能力が発動するなど説明が多く脳がオーバーヒートして中々進まなかった。
物語自体はシンプルで過去に人殺しの道具として使われた刀を刃道というスポーツで安全に使用する傍ら、ヒロインによっては人を傷付ける事に利用する者が出たり、逆に大切な人を守るために使われたりと最初から最後まで刀をテーマとして扱っている。
刃道については試合中のキャラ同士の動きがイメージ出来なかった事と、バリアジャケットについても頭の中で想像がしづらいのでいまいち盛り上がらなかったのが正直な感想。
イチャラブは少なかったけど立ち絵でヒロインが多様な表情を見せてくれたのが救いで、見ていて楽しめる部分がありそこは良かったかなと思いますね。
フリージア ルート感想
海外の大規模銃器メーカーのお嬢さま。声優はヒマリさん。
長い金髪にお団子ヘアーも相まってとても可愛らしい容姿に加え、日本語はカタコトなのがかなりツボだった。愛称はシアで通ってる。
特待生で入学し家柄もすごいけど性格は素直で明るいので周りからも受け入れられており、主人公の刀鍛冶の腕前も認めていて自ら弟子にしてほしいと言うほど。
主人公と同じ技巧科なので演武祭で戦うことがなく、相方のしおんの為のオリガミを製作したりサポートが主となり師匠でありライバルな主人公と技巧科なりの戦いが展開される。
シアも試合で使う霊式具装を着ていたのでまさかの試合参戦シナリオがあるのか!?とおもしろ展開を期待したけどパフォーマンスで着ているだけだったw
恋人同士になるスピードがあっけなく、一回デートしただけで他にイベントらしいことがなかったのが残念でした。
刃道のルールが1から10まで解説されてるわけでは無いので分からないけど、萌生菜との戦いの最中にコードをいじってオリガミをアップグレードしたけどいいのだろうか?
武芸者自身が成長して新技を披露するなら盛り上がれるけど、サポートが試合中にオリガミの内部構造書き換えて有利になるのは面白くなかったので水を差された気がして受け入れられなかったなぁ。
他ヒロインに比べ盛り上がりに欠けるシナリオなのはシアが技巧科だった事もあり、話の構成が難しかったのもあるのかなと思います。
藍原しおん ルート感想
武芸科に通う主人公の後輩。声優は藤崎沙矢香さん。
精神感応係数がやたら高く、初登場時に刃道のプロ選手の平均数値の3倍で最終的に800という異常な数値を出す才能の塊の少女。
ただ、才能はあるが刀を扱う技術や素養が平均以下なので学園を去ろう思っていたが主人公との出会いで成長し、最終的に演武祭で椿に二本目の刀を抜かせるぐらい強くなる。
しおんは見た目の可愛さが断トツで、霊式具装は赤と白で派手だけど似合っているし私服も清楚な感じが出てビジュアル面がとにかく良かった。いろんな感情が表情に出るのも彼女の可愛さが前面に出ているのも好感が持てる。
演武祭が終わると主人公の中に眠る化妖が目を覚まし、ホラー色が出てきて怖さが出てきましたね。
藍原家と三城家には色々と過去に因縁があるのが見えてきて、しおんの持つ霊刀はかつて化妖が使えていた主を滅してその穢れを払う為、巫女であるしおんの先祖が浄化する為に祀っていたなど登場人物は運命的な何かに引かれ集まっているのだけは分かった。
人を傷付ける可能性がある刃道を受け入れられなかったしおんが、姉弟子の萌生菜を倒し椿に肉薄し、最後は主人公を助けるために一人で化妖と戦う覚悟を決めるなど大きな成長を見せ華々しく活躍するのがすごかったです。
朱雀院 椿ルート感想
名門朱雀院の末娘で主人公とは昔馴染みな事もあり自称姉を名乗っている。声優は卯衣さん。
朱雀院は刃道の世界では知らない人がいないほど有名で、オリガミも鍛冶師に任せず自分で打つなど剣士として完璧を求められる家柄の為、椿は常にプレッシャーと戦っていました。
家に縛られて生きてきた椿だったけど、戦いの中で成長し刃道を心から楽しむ桜夜や、敗北から学びがむしゃらに強くなっていくライバルの葵や、大好きで憧れの存在であるが故に家を飛び出した都子たちに影響され自分自身の進むべき道を見出せるようになっていく事に感動しました。
椿の中では朱雀院の教えが絶対で敗北などあってはならないけど、葵と演武祭で戦い試合には勝ったけど剣士として負けたことがきっかけで、自分自身の刃道を見つけられた事や家のしがらみから解放され自分の羽で飛び立てるようになったのは嬉しかったです。
椿の朱雀院に対する悩みや葵戦の敗北から不死鳥の如く復活する様など、女性としてそして一人の剣士として大きく変化していく様は見てて熱くなるシーンばかりで読んでいてワクワクさせられました!
演武祭がメインでシリアスな場面が多めだったけど、デートシーンは丁寧でいい感じにイチャイチャしていたので恋人してもお姉ちゃんとしても魅力的なルートでとてもよかったと心から思えますね。
上和泉 桜夜ルート感想
主人公のクラスの転校生で機械音痴な女の子。声優は蓬かすみさん。
ミステリアスな雰囲気があったけど共通ルートで主人公と幼い頃に出会っていたり、その時に化妖に操られた刀輝に刀で切られてしまったりと重い過去を持つ。
剣術の腕ではあるが刃道というスポーツについては技術不足だった為序盤は並の腕だったけど、成長性が高い為コツを掴み戦う度に強くなっていき、最終的には演武祭で優勝するが個人的には色々と不遇なヒロインだと思っている。
ルートロックされているので気合の入ったシナリオになっているが、400年前にあった上和泉、三城、藍原、そして朱雀院と白狐の因縁の要素が濃いので後半からはそちらがメインで活躍するのも刀輝と都子で桜夜は戦わない。
その前に演武祭で優勝したと書いたけど、技術的な部分でなく椿に勝つために刀輝が新たに打ったオリガミ天夜桜と上和泉にある羅刹の血が共鳴して桜夜は暴走状態になり椿に勝ったため感動はしなかった。
刀輝VS都子について
朱雀院の姉妹の中で最強の存在の都子は強すぎる故の悩みがあった。それは自分より強い存在がいないこと。
刃道はお遊びだと思い、生死を分ける戦いにこそ生きがいを見出した彼女は朱雀院を飛び出し世界中を駆け巡り、ついに自分を殺せる存在(刀輝)に出会った。
刀輝は神の意思を感じ取れる審神者であり、かつて羅刹として恐れられた上和泉の血も引いているため真の戦人なのでぶっちゃけ作中最強のキャラ。
都子との戦いで最初は手も足も出ず、「どうせ刀輝が勝つのは分かってるから盛り上がんねーな」と思っていたし刀ばっか打ってた奴が勝てる未来が想像できなかった。
都子が人質にとっていた桜夜の足に刀を刺し、都子という化け物への恐怖より自分の命を捨てでも愛する者を守りたいと思った刀輝が、しおんから受け取った霊刀で戦人として覚醒したことで流れも空気も変わった。
都子も実はデバイスの補助なしで霊刀を起動できる戦人だからほんまもんの化物。妖刀となった天夜桜を起動させ刀輝と戦う事で本当の意味で本気になれる瞬間がようやく訪れたというわけだ。
ここにきて本気で命の取り合いをするバトルに展開し、覚醒した刀輝は都子が足元にも及ばない強さを見せるから完璧に魅せられるシーンだった。
戦いが終わり数日が経ったある日に桜夜と刀輝の会話にて、桜夜はいずれは刀を捨てて刀輝の子供を産み幸せな家庭を持つ当たり前な日常を送りたいと言ってるのが、強さに縛られ刀で命を捨てようとした都子と対比になってるような気がして結構好きでしたね。
最後には可愛い女の子も生まれているので夫婦仲も順調でエピローグは幸せな雰囲気が伝わってきて良かったです。
終わりに
刀をスポーツで語る部分と伝奇や殺人剣で語る部分に分かれるので好みも分かれる作品だと思われる。
刃道としては椿が家柄の事を吹っ切り、恋人である刀輝が打ったオリガミで我流で戦うのがやはり一番で、都子との超常的な戦いも目を離せない。
まとめると朱雀院の戦いは魅了する力があるということになるわけだ。
イチャラブが足りないのが残念だったけど椿が恋人で始まるFDと、しおんと椿のショートストーリー(要購入)はイチャラブが楽しめるようなので今度はそちらもプレイしたいですね!
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