プレッパーズ!かずきちです!
キャラクターが可愛らしい絵柄のエロゲ「缶詰少女ノ終末世界」をクリアしました~。
この作品はヒロインが可愛かったのと、シルキーズプラスから発売されたので購入しましたが正直自分には合わなかったのが素直な感想…
FANZAの「【まとめ買い】3本選んで6,000円!シルキーズプラス/SAKURAセット」で購入したので金銭的には被害が少なかったですが、久しぶりに脳が疲れるエロゲでしたw
それではゲームの内容や作品についての感想を書いていこうと思います!
缶詰少女ノ終末世界とは
シルキーズプラスが2019年4月に発売したアダルトゲーム。
- シナリオ:渡辺遼一
- 原画:イチリ
ストーリーはプレッパーズ(世界の終末に備える人達)の更紗サリと主人公の小海雅孝が出会う事で始まる。
小海は始まって早々、初恋は台風であると言ってきたり、更紗もプレッパーズをしている理由があいまいで二人とも不思議な印象を持つキャラです。
その後、他ヒロインも巻き込んでプレッパーズ部を結成して、来るか分からない終末に備えていくのが序盤の大まかな流れになってます。
先輩の八乙女華江は息を吐くように下ネタをいうし、後輩にセクハラをする中身おじさん女子でもある。
男キャラの嶽山照男は自らゲイであることを告白するなど一癖も二癖もあるキャラばかり。
赤髪ツインテールの後輩女子である辻花咲のみがしっかりとしていて、語尾も「なのです!」と可愛らしく、このゲーム唯一の良心であり癒しキャラでもあります。
プレイ時間について
総プレイ時間は13時間30分。基本的に一本道で、更紗以外のヒロインのルートはあってないようなものでした。
正直主人公の地の文やキャラ同士の掛け合いで本筋の話題から大きくそれ、どうでもいい話で盛り上がったり、下ネタで脱線する事が多かったので駆け足気味でプレイ。
Hシーンついて
Hシーンは全部で10シーン。基本和姦。特殊なシチュエーションはアナルファックが2回、緊縛プレイが1回です。
ゲイキャラがいますが、ホモォな展開は無いのでそこはご安心ください。
ここからはシナリオの感想をネタバレありで書いていくので未プレイの人は進まないようにしてください!
シナリオ感想
冒頭でプレッパーズとなった小海たち。
「どのように終末に立ち向かうんだ?」とか「終末が訪れる気がしないけどどんな超展開が来るのだろう?」と序盤の自分は字の文がだらだら続いて疲れるなーと思いながらワクワクしていました。
ある程度読み進めるとツバキというキャラクターの視点に変わり、烏森亜美花なる人物と怪しげな会話をし物語に不穏な陰を感じさせるようになっていきます。
そのように視点を切り替えながら物語が進んでいき、小海たちプレッパーズ部が川で野外キャンプをおこなった夜、ついにツバキが動き出します。
実はツバキはヤズと呼ばれる竜生九子(中国の伝説の生き物)という存在。
そして「時間に立つもの」として過去に遡り歴史の改変を行う事ができます。
八乙女が公安の人物で日本の影の組織の人だとか、何回もタイムリープしてその度に状態がリセットして状況を把握しなおさないといけなくなったりと、物語の整理が追っつかなくなり正直途中から訳が分からなくなります。
さらに量子力学の話も出てきて、過去があるから現在があるのではなく、多くの人に観測された結果存在が生まれる話も出て、ライターがどうしたいのかが見えなくなります。
そんな感じで設定を開示しながらタイムリープを繰り返し、最後は更紗が終末とどう向き合うかの話を経てあっさりと終ります。
スタッフロール後にボリビアのウユニ塩原(メッチャ幻想的な場所)に半年かけて旅をした小海が、ツバキの幻想と会話をし宇宙を目指すことを決意して本当に物語は終了。
本作品のシナリオは中々に難解なストーリーのため、内容についてほとんど分からずに終わってしまいました。
批判的ですがライターだけが納得して書いている印象で、ユーザーには説明不足だったりうまくイメージできない場面が多いので結局なんだったんだろうという感じ。
某批評系のサイトの感想をみたけど、みんな同じような意見で「あまり理解できなかったけど壮大な物語だった」「下ネタとかキャラの掛け合いは好き」など中身のない物ばかり。
個人サイトの方で内容を理解して、うまくまとめている人がいたのでそのブログを読んでようやく内容が理解出来ました。
最後までプレイすると結局のところツバキと小海が軸になってる話なので、タイトルの終末世界はそこまで重要じゃないです。
終末に立ち向かうプレッパーズ部という他の作品にはない設定があったので、それを軸にした物語の方が見たかったし人気も出たんじゃないかなぁと思うと残念でなりません。
キャラクターについて
個別ルートが無く、選択肢を選ぶと一応そのヒロインと添い遂げる風な雰囲気になりますが、10クリックほどでスタッフロールからのタイトル画面になります。
なので各ヒロインとサブキャラについて今回は触れていこうと思います。
更紗サリ
影が薄く友達もいないいつもぼんやりしてる少女。声優は藤咲ウサさん。
最初の印象は小動物みたいで保護欲が湧いてくるヒロインって感じだったけど、自分がプレッパーズであることや終末に関係する作品(北斗の拳、新世紀エヴァンゲリオンなど他にも数十作品以上)を読み漁り、やべー奴だと思うようになっていきました。
リアルにいたらかなりめんどくさそう…ってのが正直な感想。
ウーサーが演じてるのもあり、普段はぼーっとしてる演技だったり好きな物に対して早口になるなどファンにはなかなか嬉しいキャラクターでした。
彼女もツバキと同じ竜生九子でジョトクと呼ばれる「閉所に入り込む」という特性を持つ。ツバキいわく竜生九子はカビのようなもので、条件が揃うと自然と発生してしまうもの。
個人的には一番好きなヒロインですが、前述のとおり万人受けしない雰囲気と、重要なポジションの割に最後があっさりというのもあり公式人気投票では4位という結果に。
辻花咲
元気が取り柄でアウトドアにも詳しい後輩女子。声優は飴川紫乃さん。
彼女も竜生九子のホロウと呼ばれる「猛々しく吼える」特性でジョトクである更紗のストッパー的存在。
基本的に八乙女にいじられたりするも、アウトドアの知識やツッコミ担当というポジションで暴走する周囲をまとめてくれる。
その甲斐あってか公式の人気投票では2位を勝ち取っている。
更紗に次いで好きなキャラで、キャンプの時にハプニングで水着が脱げてビーチボールで上半身を隠すCGは見る価値あり。ビーチボールにちっぱいが押しつぶされるというイラストを描いたイチリ先生GJ!
八乙女華江
背が高く(171cm)更紗と辻花と並ぶとすごく違和感のある先輩キャラ。声優は歩サラさん。
性格は明るくプレッパーズ部ではムードメーカーであり裏のボス的存在。竜生九子のヘイカンで「悪を裁くを好む」特性の持ち主。
小海が彼女の高い身長の事で「キリンのような~」「まるでウロボロスで蛇のよう」と不穏な感じに比喩するので伏線かと思いきやそんなことはなかった。
後に調べた結果本作のライターは過去作でも特定のキャラに変な動きをさせる癖があるようだ。
八乙女は身体を左右に揺らす癖?がありよくミョンミョンしていました。
下ネタをよく言って場をかき回したり、更紗を言葉攻めで調教しようとするなどかなりおふざけキャラ。
裏側の人間でツバキの事を知っていて、その為に主人格である小海に接触し、酔った勢いでお尻まで捧げてしまう。
人気投票では1位を獲得してる。物語的には大きな活躍は無いけど日常シーンで明るく振舞っていたり、小海と恋仲になる場面がヒロインの中では一番丁寧に描かれていたこともあり、ユーザーに刺さった模様。
烏森亜美花
タイトルにみんなと映ってるけどプレッパーズ部関係ないお姉さん。声優は鈴谷まやさん。
ツバキサイドの人間で宗家と呼ばれるやばい組織の人間。ツバキを監視しており彼女が裏切っても無力化できるめちゃ怖い人。
竜生九子のヒキで「重きものを背負う」特性のためかツバキのことを愛しており、自分自身も愛で満たされたいと思ってる。
ツバキを調教したり性欲を解消するためにアナル攻めをして、一部のプレイヤーを楽しませてくれたり、ツバキとのHシーンはレズプレイ感がありこれまた性癖に刺さる人にはご褒美だったかと。
ツバキ
竜生九子のヤズであり特性は「殺人を恋しく想う」。声優はそらまめ。さん
彼女は宗家が竜生九子のヤズというは制御しやすいという理由で操られています。
しかしツバキの中で生まれた小海という存在を愛してしまい、彼を自由にするために画策していくのが彼女の目的。
時間に立つものとして何度も世界をループしたり、亜美花と幻想バトルを繰り広げる等小海以上に活躍の場があった印象。
小海雅孝
本作の主人公で台風が初恋相手な少年。
ツバキの別人格だけど特殊な能力はなく、最後に竜生九子のチフンであることが判明。その特性は「果てに向かう」
下ネタを考えてる事が多く、更紗ルートでミサイルが打ち込まれる事が判明し、二人で更紗のアパートに閉じこもった初日にオナニーしちゃうぐらいHが好きなお年頃。ちゃっかり更紗に見られてしまう。
終末を望み世界を終わらせようとする更紗とは対比な存在となっていて、彼は逆にどんどんと世界を広げようとしていくのである。
そんな二人が一緒になることでうまくバランスが取れ、更紗自身も終末にこだわらなくなり、生きる為にプレッパーズ部を続けるようになっていきました。
嶽山照男
元レスリング部のゲイキャラ。声優は井伊筋肉さん。
小海の事を狙ってるわけではないが肛門には興味があるようだった。作品においてゲイ設定である必要も無かったし、彼だけ竜生九子ではない。
賑やかし担当で色んな方言を喋り薩摩弁?が特にお気に入り。語尾に”ごつ”を付けるのが特に印象的だった。
総評
難解で理解するのが大変なシナリオでした。
不快になるキャラとかいなかったけど、とにかく色んな設定がごちゃごちゃだし、話がよく脱線して何を伝えたいのかが分からなくなる。
個人的に地の文が長い作品は好きじゃない。シナリオのテンポも悪くなるし、その人物がいくら思考してもそれが必ずしも正しいわけでもないので蛇足を感じる。
自分のようなユーザーには合わなかったが、キャラ同士の掛け合いが好きな人にはいいかもしれない。
他の作品のタイトルを出しながら状況を説明したり、普段生活してたら知らない事など雑学にもなるのは本作品の良かったと思えるところ。
太陽嵐や竜生九子にデフコンと、リアルにある現象などをネタにしていたのはリアリティもあったので面白い。
終末に関連する作品が出てくるのが漫画やアニメだけじゃなく、映画に小説など多岐に渡るのでそういう作品を多く読み込んでる人は結構楽しめそう。
終わりに
ここまで缶詰少女ノ終末世界のクリア後の感想を読んでくださりありがとうございます。
メーカーに期待して購入したけどシルプラは最近合わなくなってきたので、これからの作品は購入するか要注意になってきました。
しかし、ここまで変化球な作品もなかなか久しぶりだったなー。
これを書いてる頃はFANZAで大量にエロゲ買ったので、サクッと終わるのをクリアしながら、気分が落ち着いたらまた長編物読みたいと思います!
ではでは~。
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