【エロゲ感想】その日の獣には、【minori】

エロゲ感想
出典:その日の獣には、より

ゲームブランドminoriの最終作「その日の獣には、」クリアしました!

ここの作品は2012年に発売された「夏空のペルセウス」以降はプレイ済みで、CGのクオリティが高くシナリオもいいのが評判だった為に解散したのは非常に悲しいです…

本作もCGの美しさや独特の演出など相変わらずの強みを活かしたminoriらしい作風と、夏ペル以降声優のくすはらゆいさんをずっと起用してるこだわりのファンサービスが素晴らしかったですね。

それでは作品の内容とゲームの感想など書いていこうと思います!

おすすめ度3.0

その日の獣とは、

出典:その日の獣には、より

minoriが2019年1月25日に発売したAVG

  • シナリオ:鋏鷺、花見田ひかる、此ノ花しな
  • 原画:konomi”きのこのみ”(@konominoco)、蟹屋しく(@49tyo)、柚子奈ひよ(@yuzuna_hiyo

演劇部に所属する主人公と義妹の瑠奈が、幼なじみの舞雪とクラスメイトの祈莉と一緒に夏の大会に臨む恋と青春の物語。

普通の演劇物と違い、かつて演劇部だった学生の亡霊である”クロガネ”が、ヒロインに代償と引き換えに演劇の力を与えるというオカルト要素も加わり特殊な内容となっています。

プレイ時間

総プレイ時間は12時間

舞雪か瑠奈しか最初は攻略出来ない。二人とも攻略後にTrueである祈莉が解放される仕組みです。

Hシーンについて

全部で10シーン

minori特有の主人公が絶倫なのは今作も変わらず、1回のシーンで様々なプレイをし3~5回戦行います。

ヒロインはみんな爆乳でビジュアルも綺麗の為、抜きゲー並みに実用性はありました。

メインヒロインのみなのでサブキャラはHシーンがなく、個人的に好みだったつばさ部長のシーンが無いのは残念でした。

ここからはシナリオの感想をネタバレありで書いていくので未プレイの人は進まないようにしてください!

シナリオ感想

出典:その日の獣には、より

母親が有名な脚本家だった為、主人公もその義理の妹も演劇にかける情熱がすさまじいのが伝わってくるも、その原動力がなんなのか初めは理解できなかった。

そのためプロローグで温度差を感じてしまいイマイチ物語にのめり込めなかったが、夏の大会の為に台本を作成したり、演劇初心者の舞雪や祈莉が演技の難しさに悩むのは青春だなぁと思えた。

彼ら4人のチームは個で見れば瑠奈が演技力も情熱も人一倍だが、全体で見ると素人の学生の集まりに過ぎない。

そこにクロガネというかつて亡くなってしまった演劇部の学生の幽霊という存在が彼女たちに代償を糧にプロレベルの演技力や人を魅了する力を与えることを持ち掛けるが、それがなんとも中途半端。

なんとこの契約気に入らなければ途中で破棄することが可能。彼らが演じる「ソノヒノケモノニハ、」を公開するまでの間クーリングオフが可能で、全ヒロイン契約→破棄なので似たりよったりな内容に。

それぞれが抱える苦悩や演劇への想いが違うぐらいでこのヒロインだからのシナリオだった!と思えるような部分がないのが残念。

「ソノヒノケモノニハ、」を制作した主人公の母親の想いが明かされたり、謎の存在クロガネについても風呂敷を畳んだのはいいが、可もなく不可もなく普通の物語でした。

各ヒロインのシナリオボリュームが物足りなく惜しい内容だったと思う。

池貝 舞雪ルート感想

出典:その日の獣には、より

主人公の幼なじみで演劇は初心者といっていいレベルの実力者。声優はくすはらゆいさん。

性格は明るいけど、自分に自信が無く実の姉にコンプレックスを抱くなどあまりいい印象が無いヒロインでした。

クロガネと契約する事で実力以上の演技力を手に入れるも、演劇が終わったら恋人である主人公の愛を代償として差し出さねばならないため、演劇の成功か恋人との愛を取るかの2択を迫られてしまう。

主人公に秘密を打ち明けクロガネとの契約を破棄し、本当の愛を手に入れて自信のついた舞雪はコンプレックスだった姉との関係も受け入れることで、物語が始まった時よりも幾分か成長した姿を見る事が出来た気がする。

正直これといった見せ場があったわけでもないので、よくある成長物語だなぁというのが率直な感想です。

友瀬 瑠奈ルート感想

出典:その日の獣には、より

主人公の義理の妹で演劇に懸ける想いは誰にも負けない情熱的過ぎるヒロイン。声優は灯里さん。

演劇の先輩として二人を導かないといけないが、自身の力不足でチーム全体の演技が上達しない事に焦りクロガネと契約し、他者を魅了する力を手に入れたことで舞雪と祈莉が感化され演技力は一時的に上昇。

周りは瑠奈の演技に惹かれるも、クロガネの力で起こった事なので次第に納得がいかず主人公にも当たり、しまいには「私の気持ちが分からないの!」と勝手にヒステリックを起こし逆レイプをすることに。

これには主人公含め読み手の自分も困惑する事になり、まさに支離滅裂な展開になってしまう。

このことで主人公とは義理の兄妹から恋人になっていくが、クロガネの力で手に入れた現状は間違っている事に気づき、主人公にすべてを打ち明け舞雪同様クロガネとの契約を一方的に破棄し何もかもが丸く収まり美談のように終わっていくのは残念でした。

主人公に見せ場が無く、義理の兄妹という複雑な関係性だったにも関わらず、恋人になる過程もなし崩しだったので舞台装置な位置付けに感じてしまいます。

あくまで琉奈がヒロインであり主人公であったという見方をすればそれなりに楽しめはしたが、ヒステリックでちょっとヤンデレで自己中な性格や言動は惹かれはしないかな。作品のテーマである”エゴ”にはすごく当てはまるヒロインではあったと思う。

深浜 祈莉ルート感想

出典:その日の獣には、より

小さな頃は病弱な身体だった主人公のクラスメイト。声優は夜長桜さん。

クロガネとの契約から破棄の流れは似てるものの、他の二人と違い演劇を通じてお互いが異性として意識していく恋愛描写は初々しい雰囲気があって良かった。

Trueということもあり彼らの演じる「ソノヒノケモノニハ、」は完璧なもので、少女役を演じる祈莉の演技が素晴らしかったがそれだけでは終わらず、悲恋で終わってしまうこの話を主人公が付け加えハッピーエンドにし終幕。

演劇も祈莉ルートもハッピーエンドで終わるけど、物語に大きな山場があるわけでも無く駆け足気味で進んでいくので心に残る物が無い。他のminori作品と比べ評価が高くないのは納得であったかな。

終わりに

minoriが解散してしまいファンとしては悲しいし、最終作が過去作と比べシナリオに不満があったのはすごく残念な結果でした。

演出が凝っていたりCGがものすごく綺麗でHシーンの力の入れようがハンパない有能なブランドなだけに、解散してしまったのは勿体ないです。

死生観をよくテーマとして盛り込んでいたのでシナリオ面も強かったけど、今作はテーマが弱かったため自分としても評価は高くないのが正直な所。

話の内容は複雑じゃなく理解しやすいし、クロガネとの契約時に流れるBGMも迫力があるのはいい所だったので、シナリオに過度な期待はぜずヒロインが気に入れば遊んでみるのもいいかもしれませんね。その日の獣には、 7,480円

おすすめ度3.0

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