【エロゲ感想】ゴア・スクリーミング・ショウ【Black Cyc】

エロゲ感想
出典:ゴア・スクリーミング・ショウより

狂気とホラーとオカルトそこからさらにゴア表現を加えた美少女ゲーム「ゴア・スクリーミング・ショウ」をクリアしました!

昔から作品は知っていたけど当時のメタヲさんのイラストや、ゴア表現と触手と凌辱にまだ抵抗があったため一生やる事はないと思っていました…

だがしかし、同じメタヲさんが原画を務める美少女ゲーム「魔法少女消耗戦線」が予想以上に面白く魅了されてしまったのでゴアスクに興味を持った次第です。

ゴリゴリのホラー&スプラッター作だと勝手に思っていたが、プレイしてみると序盤は案外普通の学園生活が描かれているし、ちゃんと主人公とヒロインが恋愛していたのは拍子抜けしました。

まぁ油断してるとゴアが突然出てきたり、ヒロインルートではホラー要素が強くなるのでビクビクしながら進めていきましたがw

それでは作品の内容とゲームの感想など書いていこうと思います!

おすすめ度4.0

ゴア・スクリーミング・ショウとは

出典:ゴア・スクリーミング・ショウより

BLACK Cycが2006年1月20日に発売したオカルティック恋愛AVG

  • シナリオ:草壁 祭(@matsuri_kusaka)
  • 企画・原作・キャラクターデザイン・原画:上田メタヲ@metawo_ueda

両親の海外出向を機に主人公恭二は幼い頃に住んでいた呉仁町に帰ってくるが、ユカと出会ったことで当たり前に過ごすはずだった日常が来なくなってしまう。

次々に失踪する人々や人食い鬼伝説がある町を舞台に、かつての旧友のヒロインと恋愛しユカとゴアから彼女たちを守っていくのがおおまかなストーリーとなっています。

サブキャラが全員ボイスがついていたり、場面によって耳に残るほど特徴的なBGMが聴けるので演出面に力を入れている印象を受けます。

堅苦しい漢字とかも出てこないし、読みやすい文章だったのでサラサラと読む事が出来ました。

ゴアの見た目が怖いけど愉快な口調で喋るから結構憎めないやつでしたw

出典:ゴア・スクリーミング・ショウより

一応ゴア規制が3段階で選べどの設定でも一回見れば差分のCGやシーンは埋まります。もちろん自分は規制無しで終始プレイしましたよ!

プレイ時間

総プレイ時間は24時間30分

ルートロックが掛かっているので「あかね、葵、希衣佳」→闇子→ユカ→真白の順で攻略していく事になります。

選択肢を選ぶとヒロインに対応したハートマークが表示され分かりやすいけど、選択肢が多くバッドの回収もあるので攻略サイトを見ることをお勧めします。

Hシーンについて

全部で38シーン

そのうち9シーンがゴア表現があり身体を弄ばれたあとフィニッシュで血だまりが出来上がるので衝撃的です。

自分はそういった性癖が無いので、希衣佳の輪姦シーンで抜こうと思ったらそれが来て萎えて抜くことが出来ず、もうこのゲームで抜くのはやめようと思うぐらい気持ちが折れました。

ちなみにHシーン数は希衣佳が多く、次にあかね、葵は逆に少なかったです。

ここからはシナリオの感想をネタバレありで書いていくので未プレイの人は進まないようにしてください!

シナリオ感想

出典:ゴア・スクリーミング・ショウより

ユカとゴアが主人公の前に登場してから非日常な世界になるかと思いきや、序盤はどこにでもある学園生活で始まり、ヒロインと交流して恋人同士に発展していきます。

信号機と言われる3ヒロイン(あかね=赤葵=青希衣佳=黄色)の流れは似たようなもので、恋人になる→ユカがヒロインを殺そうとする→由規と共闘→ユカを倒してエンディング、細部は当然違うけどこんな感じです。

恋愛物として見たらホラーやオカルト要素が加わり刺激がある内容だったので高評価です。

特に最後のユカルートは彼女の気持ちがあふれるし、今までは由規が味方でゴアは敵だった構図も反転するのでまったく違う内容となり感動物でした。

ただ、ゴアの正体や向こう側の世界、最後の真白ルートの儀式などはっきりと名言される事は無かったのはモヤモヤしています。

サブの男キャラも出番が多く、一番好きなのは闇子の幼なじみでユカに復讐する為に故郷に戻ってきた由規だな。

出典:ゴア・スクリーミング・ショウより

復讐の為にすべてを捧げた修羅の男だけど案外料理は上手で、ギターも趣味なのでその腕前で恭二に信頼されるようになってそれ以降は恭二にとっての兄貴分なポジションになるのがいい。

深園 希衣佳ルート感想

出典:ゴア・スクリーミング・ショウより

父親がイギリス人、母親は日本人のハーフなお嬢様。声優は風音様。

容姿端麗で物静かな雰囲気からクラスでは高嶺の花扱いされているが、実はHな事が好きな一面も持ち合わせている。

恭司と恋人同士になった事が面白くないユカに執拗に狙われ、精神肉体ともに追い込まれていき弱っていく様子はとても可哀そうでした…

一方で、ゴアによって作られた希衣佳のドップルゲンガーが彼女自身に快楽に溺れるよう誘ってくるのが小悪魔的過ぎて、普段物静かな希衣佳と欲望に忠実な希衣佳の演じ分けが見れてさすがだなぁと感心させられましたね!

恭司Loveなユカにとって希衣佳は邪魔な存在だったが、彼女を殺せばその恨みで恭司がユカの事をずっと追いかけてくれるという考えに至るのはかなりサイコパス。可愛い顔と声に似合わず発想はとんでもなく恐ろしい。

銃弾も効かないユカやゴアだったけど、由規から受け取った特殊な石のペンダントが彼女たちの弱点だった事もあり、現実世界から追い出す事に成功し平穏を取り戻すことが出来たのでほんとに良かった。

ちなみにバッドエンドが2種類ありどちらも希衣佳は無残な形で殺されるので衝撃的を受けました…

CGはモザイク処理されてますが肛門からホースに擬態したゴアが内蔵を突き破り臓器を食べていたり、別のシーンではクラスメイトに犯されていたけど彼らが腐食し始め身体の一部が内部に残ったまま希衣佳もボロボロになっていくという普通のゲームには無い演出でグロテスクでした…

一柳 あかねルート感想

出典:ゴア・スクリーミング・ショウより

恭二とは腐れ縁な関係のツンデレ幼なじみ。声優は木村あやかさん。

気が強く誰であろうと言いたいことははっきりと意見してしまう性格のため、クラスメイトから信頼されており男女ともに人気がある。

あかねと恭二は過去とある事件によって気まずい関係だったり、それが原因で恭二は転校する事になったけどお互い嫌っているわけでないので再開を機に昔のように交流するようになっていく。

ツンデレの破壊力は偉大で、ゴアスクという狂気の世界でも恋人になる前やなった後のあかねの言動、態度がとても可愛らしく、見ていてほっこりしてしまう場面が多かったです。

希衣佳ルートとは違い、二人は井戸の中やユカの館に閉じ込められるシーンが多く、強力な味方の由規やペンダントが無い状態でユカ&ゴアと対峙しないといけないので終始ハラハラするシーンが多かった。

お互い気まずい過去を共有している同士の話だったのでユカたちの事には深く触れず、あかねと恭二が辛い過去を乗り越え、ユカの幻惑を振りほどき恋人として新しい未来に進んでいく試練のようなお話でした。

双木 葵ルート感想

出典:ゴア・スクリーミング・ショウより

物静かで友達も少ないクラスメイト。声優は柴田蕗さん。

ヘヴィメタルを聴くことから恭二と共通の趣味で盛り上がり、恭二の方から彼女が気になりだしだんだんと恋人関係になっていく。

葵はよくあかねと一緒にいるが面倒見のいいあかねの事を内心では嫌いと思っていたので、あかねから恭二を奪ってやろうと考えていたのであった。葵おそろしい娘…!

父親や兄が亡くなっていて、母親が一人で葵と弟を育てているが二人が亡くなったのは母親の不幸体質が原因のようで、娘である葵もそんな母親の影響を受けてかネガティブな性格になっている模様。

葵ルートでは彼女が途中自分の存在が嫌になり、ユカたちの力で鏡の世界に逃げ出してしまう。世界も恭二と由規以外の人が狂ってしまうのでオカルト要素が色濃く出る内容となってます。

ユカ達と決着が着いた後は葵も吹っ切れたようで、自分の意見を言えるようになりあかねとよく口喧嘩をする意外な関係になった。

今後はあかねとは親友関係に発展するだろうし、恭二ともより恋人らしく過ごせるかと思うと不幸体質を吹き飛ばす活力ある葵に明るい未来が訪れてくれて良かったと思うシナリオでした!

ただ、Hシーンには関しては少なく、あかねやユカが貞島たちに凌辱されたりする。

バッドエンドも内蔵出たり身体が潰されたりとかなりきつかったです…

さいたま闇子ルート感想

出典:ゴア・スクリーミング・ショウより

恭二の母の従姉妹で呉仁町では恭二の保護者代わり。声優は北都南さん。

本名は夢川姫子なのだが、その名前が嫌いだから周りにはペンネームの”闇子”と呼ぶように徹底している。

今までのヒロインと違い、幼い頃にユカと遊んだ過去があり実は因縁深い関係だった事が判明。

なので闇子ルートではユカの過去や、由規とその妻「早由海」について今まで以上に語られるのが新鮮だった。

恋愛面に関しては他のヒロインに惹かれなかった恭二が同居している闇子を次第に意識し始め、やがて身体を重ねる関係になるも、交際はしないまま終わってしまう。

親戚同士で年の差もあるので、恋人関係に発展させなかったのはこの手のジャンルならではと思いましたね。

エンディングで闇子は恭二のそばから離れるも、恭二は5年後に迎えに行くと言い闇子もそれに少しだけで期待するので、お互い再開した時恋人としての関係が始まる予感が残ってていい終わり方だった。

ユカルート感想

出典:ゴア・スクリーミング・ショウより

最恐ヤンデレメンヘラ少女。声優はみるさん。

本当の名前は音無紫でいいところのお嬢さまだったが、病弱な身体の為両親と妹の桃音とともに呉仁町に引っ越してきた過去がある。

当時の友達だった姫子(のちの闇子)、早由海(由規の妻)、妹の桃音のいたずらで古井戸に閉じ込められ、その先にあった石を取り込んだことでゴアと出会い、彼女の中の時が止まり幼い姿のまま数十年過ごす事になる。

暗い井戸に閉じ込められて、ムカデやヤスデが大量にいるとこにいたら大人でも発狂するし、全能の力を与えてくれる石を手に入れたらそりゃ心が歪んじゃうよ…

恭二が小さい頃に出会っていて、世界と自分を憎んでいた紫にとって無邪気でゴアも恐れない純真無垢な彼の存在は眩しくそれだけで一目惚れ。こう考えると紫がものすごくピュアでホントはただの可愛い女の子だったのがよく分かる。

紫がしてきたことは許されないが、彼女の心情を理解するうちに同情的になり可哀そうな人生だったなぁと思いながら、紫に今まで殺されてきた人々の代弁者であり復讐者の由規の言い分も理解できるので正直心が板挟みになった。

ゴアが紫に語った架空の童話「三つ編み猫さん」、始めの猫はユカでその尻尾はゴアかな?と思う。

2つ目はピンと来なかったけど、最後の話ではゴア=三つ編み猫、紫=ご主人であるおばあさんというのが分かり、そうして石もゴアも紫の元から消え去った所は涙が出た。

出典:ゴア・スクリーミング・ショウより

本当は紫もただ友達と遊んで異性を好きになって、ごく普通な生活を望んでいたがあのいじめがきっかけでここまで歪んだ人生を送る事になったのは本当につらかったと思う。

普通の人間に戻ったが重い業を背負ってる紫は恭二の元から去り、無力な子供である恭二も紫を支え罪を背負っていける大人になってから再開するラストシーンに再び感動し最高の物語でした。

紫役のみるさんの演技も素晴らしく、紫の喜怒哀楽の表現や見た目は変わらないのに、石を持つ前の弱い紫、全能の紫、最後の大人びた紫など様々な彼女を演じ分けしたのがホントにすごく、みるさんの出演作は結構やっているがここまで大変な役は他に見ないので改めてすごい人だと感じましたね。

真白ルート感想

出典:ゴア・スクリーミング・ショウより

長襦袢に身体を包んだ謎の多き女性。声優は夕城粧子さん。

プロローグで意味の分からない怖い話をしだすお姉さんだが、実は戦後からずっと年を取っておらず病院で隔離されている本作のキーパーソン。

例の井戸で真白から石を渡された恭二が狂い、あかね、葵、希衣佳と乱交し「真なる皇国への扉」を開く儀式を行うだけの話。

何回読んでもよく分からない内容。ここで行われた儀式は物語中これを含め4回あるが詳細ははっきりしていない。

この設定がなければ素直に恋愛物として楽しめたはず。はっきりしないままなのは嫌なのでネットで調べるも完全に理解してる人は見当たらないので正直諦めています。

特典:夏の孤島の闇の声について

出典:ゴア・スクリーミング・ショウより

本来は予約特典だがFANZAで購入時についてきた外伝シナリオ。プレイ時間30分Hシーン7(ゴア無し)

闇子が福引で当てた遊覧船上パーティーに一緒に来たあかね、葵、希衣佳だったが、船が転覆し流れ着いた島の館で不思議な事に巻き込まれる。

同ブランドの処女作「闇の声」の小夜子とメイドのKにより3人は快楽の中へ堕とされる短い内容となっています。

闇の声プレイ済みなら懐かしさもあり楽しめるかも。人の館なのに自慰を始める希衣佳がやっぱり可愛かったし、小夜子とKの中の人が真白とユカなので狙って制作したと考えるとニヤニヤが止まりませんねw

終わりに

思ってた以上に純愛作品で最後の紫ルートは感動だったのでプレイしてホントに良かった!

けどタイトル画面のBGMや雰囲気が不気味で毎回起動するのが億劫なゲームでもあったw

伝奇設定に目をつぶればかなりの良作でもっとプレイヤーの評価は上がっただろうな。

シナリオは間違いなく紫が一番だったけど、ヒロインとしては希衣佳がやっぱり一番好きだと言えますね!

ゴア表現が平気なら一度はプレイして欲しいと思える作品です!

おすすめ度4.0

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