前後おおン♪前後おおン♪ゼン♪ゼン♪前後おおン♪
ふぅ、すいません、取り乱しました…
知ってる人は知っている超有名な作品「色に出でにけり わが恋は」をなんとかクリアする事ができました。
実はこの作品、シナリオの薄さやキャラの設定が活かされていないなど、多くの問題を抱えたキャラゲーの皮を被った問題作。
当時その事を知らず最近になって”前後を連発するやばいヒロインがいる”ということを知り気になっていました。
運よくFANZAの「10本選んで10,000円セット」の中に入っていたのでどうせ1000円だしネタでやって見るかと思い購入。
プレイする前の下調べで「無駄に選択肢が多い、設定崩壊、主人公が不快、前後etc」とまあ上げればきりが無いほど内容がやばい事が伝わってきます。
まぁ結果として、完成度の高い作品としてではなく、地雷ゲーとしてプレイしたので1週目は楽しむことが出来ました!
仮に、発売当時に期待して予約して定価で買っていたら、即売りに出して二度とこのメーカーは買わないと誓っていたと思いますw
それではゲームの内容や作品についての感想を書いていこうと思います!
色に出でにけり わが恋は
老舗メーカーういんどみるが2010年4月に発売した恋愛アドベンチャー。
- シナリオ:平内太兵衛
- 原画:こ~ちゃ(@kocha_)、鳴海ゆう(@narumiyu)
- 主題歌:「色に出でにけり わが恋は」Vo.片霧烈火(@katakiri_rekka)
真面目にストーリーについて説明すると、天城家の令嬢である梨桜と桔梗が、家の跡継ぎを決める「決闘の儀」を行う最中、見届け人である神木神社の一人息子で主人公の悠人が梨桜とハプニングでキスしてしまう事が始まりだった。
エロゲではよくあるパターンだがこのことがきっかけとなり、この作品は坂道を転げ落ちるようにダメになっていきます。
梨桜は決闘の儀で桔梗に負けたのは悠人のキスが原因と考え、神社に居候し心身とも鍛えると共に、キスに勝つ前段階として悠人の背中を流そうとするも、恥ずかしさで気絶する毎日。
幼馴染でクラスメイトの小町も加わり、学園や家では学園物らしい賑やかな雰囲気でたんたんと過ぎていきます。
梨桜が前後おおん!するまでは…
プレイ時間について
総プレイ時間は9時間30分。メインヒロインは3人、サブヒロインは3人でその内の1人はおまけでちょろっとシナリオがあるだけ。
選択肢が100以上あるけどほんとに無駄だらけで、そんな事選択肢に入れるなよ!ってレベルで組み込まれてる為その分だけ時間が掛かります。
ちなみに次の選択肢が来るまでに掛かった時間は、わずか2クリックだった事をここに記録します。
自力で攻略するのはバカらしいので攻略サイトを見る事をおすすめします。
Hシーンについて
全部で14シーン。メインヒロイン3回、サブヒロインが2回のキャラと1回のみのキャラがいます。
本編で1回行い、残りはおまけシナリオで見ることが可能。
主人公が絶倫なのと、日常的な会話も挟んだりするので1回のシーンの尺は長いです。CGの使いわけはちゃんと行っています。
原画家さんが描くCGや声優さんの喘ぎ声はエロかったです。
ここからはシナリオの感想をネタバレありで書いていくので未プレイの人は進まないようにしてください!
シナリオ感想
前後おおん!が見たかった事と、選択肢と文章中の無駄な句読点の多さに目をつぶれば、1週目の共通→梨桜ルートは笑いも起こり楽しめたのが正直な感想。
ただ、2週目からは消化試合。
主人公の変態っぷりも最初はネタで済ませてたけど、小町ルートや桔梗ルートでは気持ち悪さが目立ちきつかったです。
ちなみに前後おおん!は、嶺鳴館の学園祭でダンスを披露する流れになり、踊りの練習で生まれてたのがきっかけ。
悠人が前後!というと復唱して踊り出す身体になってしまう梨桜はクスっとなりますw
ちなみにこの話は物語の共通ルート内の出来事です。
梨桜の専用ルートではないのがすごいところ。
天城梨桜ルート感想
天城家の跡取り娘であり”前後おおん!””左右ううん!””ボッキンボッキン”などの迷言を生み出したヒロイン。声優は民安ともえさん。
本編中の彼女のルート自体はあっと言う間に終わるけど、スタートから出番が多く悠人と一つ屋根の下で生活してる事もあり、朝昼晩出番が途切れる事はなかった。
梨桜自体は素直でまっすぐな性格をしていて、からかわれるとすぐ顔に出るなど可愛いところがいっぱいあります。
ルートが確定すると学園祭の話題になり、開催される日にちまであっと言う間に月日は過ぎます。そして前夜祭、学園祭、後夜祭もわずか数クリックで終わり、イベントらしいこともせずに二人は神社に帰宅。
ここまで雑なヒロインルートもなかなか無いと思いますw
誰もいない夜の神社で二人はキスをし、流れでHまで済ませ本編終了。
Hシーンで梨桜はキスだけでイッテしまう事が判明。前戯のキスだけで数回はイッテましたw
もちろん悠人のナニが挿入されただけどもイッテしまうので初めてのHで数十回はイクというレジェンド記録を拝むことが出来ましたw
クリア後にエピローグ、追加Hシナリオ、エクストラシナリオが解禁されるので短かった本編の補填となるけど時系列は無茶苦茶。
突っ込みどころ満載で濃いヒロインだったけど素材は良かったので、迷言だらけの変なキャラになったのは全部悠人が悪いです。
あと民安さん、日常シーンで喘いだり喉を酷使したりとお疲れ様でした…
鈴枝小町ルート感想
悠人の幼馴染で実家のパン屋で働くヒロイン。日曜は神木神社でバイト巫女もやってくれる。声優は波奈束風景さん。
幼馴染属性で見た目もドストライク。梨桜も好きだが小町もかなりお気に入りです。
彼女も共通から出番が多いので人となりをだいぶ知れていたけど、専用ルートでは小さい頃から悠人と付き合いがあり思い出話に花が咲きます。
しかし、綺麗に恋仲に発展しないのがこのゲームのすごいところ。
小町は昔から悠人のことが好きで勇気を持って告白するも、悠人はそういう感情は抱いていないといい一度振ります。
それでもめげない小町はヒロインの中で一番大きな胸を使い必死に悠人を誘惑。
プールに泳ぎに行った時にビキニを着て見せたり、学園祭でメイド服を着るなど必死にアピールする小町。
すると悠人はむらむらし始め、小町のおっぱいを揉みたい衝動にかられ、最終的に欲求に耐え切れず「好きだ!愛してる!」と告白し愛し合う事に。
純愛っぽくない始まり方だけど、最終的に付き合う流れになったのでほっと一安心。
小町は素直に可愛かったけど、悠人がとてつもなく気持ち悪かったのが印象に残ります。
仲が良いとは言えおっぱい揉ませろを連呼しすぎだし、振った後も揉ませろ、揉みたいなどおっぱいの事しか考えてなくてガチで引いた。
天城桔梗ルート感想
立てば芍薬。座れば牡丹。歩く姿は百合の花。声優はかわしまりのさん。
気配を殺し誰の目にも映らないステルスモードができるのに、悠人のせいで共通や他ヒロインルートでその能力を美苑の胸を揉みまくる為に使う残念な人。
天城家の跡取り娘と将来が約束されたお嬢様なのに、悠人との立ち合いで武人である桔梗は”殺されてしまい”自身喪失に。
心ここにあらずな状態で悠人に話しかけられ、序盤に悠人と自分がハプニングでしたキスが衝撃的で、今まで悶々とした日々を過ごしていたことを告白します。
悠人の事が好きであると告げ、悠人も受け入れて恋仲になるけれど、貞操観念の強い桔梗は結婚するまではキスまでしか許しません。
そのことにエロ魔神である悠人が我慢できるはずがなく、あの手この手で桔梗をその気にさせ、ついに学園祭後に桔梗とつながる事に。
ここの流れも結構投げやりな感じが出ていました。
動けない状態になりその場にとどまった二人の近くに梨桜と小町がきて、「私たちは悠人の若奥様で桔梗は不倫相手」というネタ発言をして去り、その発言を聞いた桔梗がムキになって野外なのに初めてを捧げるという結果に。
あの頑なに守っていた貞操観念はどこへやら。
正直こんな主人公と一緒になって、歴史と名誉ある天城家の将来が不安になります…
御園 美苑ルート感想
天城家のメイド長を務める色々とすごい人。読みはみその みその。声優は遠野そよぎさん。
序盤はクールな顔や時に感情を爆発させる素敵なメイドさんだったけど、桔梗が悠人に殺されたことをきっかけに彼女の乳母としてなぜか乳を揉まれる毎日に。
共通で学園に通うシーンや、屋上で雑談してるときなどお構いなく乳を揉まれるので、その度に美苑が喘ぐ喘ぐ。
あまりに多いので、このシーンの声優さんへの料金は割増なのか?とどうでもいいことを考えていました。
彼氏無し恋愛経験無しの処女だったせいで、悠人が梨桜,桔梗,小町とキスをしてるの見て、悠人とのキスをひそかに望んでいたらしい。
そんなことを酒を飲んだ勢いで言ってしまい、神木神社で悠人を押し倒し中出しした結果妊娠し、めでたくゴールイン。
とんとん拍子に事が運びかなり雑な恋愛でしたが、そんなことを期待するのは絶望的なのでもうしょうがないですね。
おまけシナリオではH後に2人目が授かった事を母親の勘で感知するというオチで終わります。
楓 柚菜ルート感想
ペンギン大好きでよく吐血する幼馴染2。声優はみるさん。
基本的に学園からよく抜け出すペンギンのペン次郎との絡みと、いきなり説明を始める説明キャラしか印象がないイメージ。
吐血シーンがあまりに多すぎるしこの設定いるの?ってぐらい空気だった。
彼女も幼い頃にした悠人のキスが忘れられないらしく、神社の裏側で2度目のキスをした時に自分の恋心を打ち明ける。
策士と言うか姑息と言うか、周りのヒロインたちに勝てないからお互い付き合ってるのは内緒にして、二人の愛が深まり周りの入る余地が無い状態になったらみんなに宣言しようと謎の作戦を提案する。
悠人もそれは面白そうだといいこの作戦に乗ってしまう。
自信をもって堂々としていればいいのに。色々と不憫なヒロインでした。
春風 朋音シナリオ感想
悠人の幼馴染3。声優は柚木かなめさん。
吐血ヒロイン柚菜とは家がお隣さんで仲がよく、彼女が吐血し動けなくなるとどこからともなく現れレスキューする。正直他に活躍した印象がありません…
本編に専用ルートはなく、ノーマルエンド後にエクストラシナリオが追加されるのでそちらでHシーンなど補完。
神木神社の裏にある温泉に入り、ノリで悠人に好きである事を告白し、さらには処女も捧げる。
しかし、恋人関係は望んでおらず周りとの楽しい空気が壊れるので今の関係でいたいと言います。
おまけだしこんなもんかと思っていたけど、最後になんとお嫁さんを決めるときは自分を選んでくれよな!と言い、今後どうなっていくか分からない様子で終わっていきます。
特に大きな活躍や出番も無いけれどHは見れるヒロイン。
個人的にはたんたんとしてるけどどこか惹かれるボクッ娘の綾媛の方が好きだし、彼女の方が出番が多かった気がするので立場を入れ替えて欲しかったです。
総評
主人公補正とは恐ろしい物で、人間として特に優れた部分もないのになぜかモテてしまう。
序盤に蒔いたキスという種だけで、色んなヒロインが恋に落ちるきっかけになるのもかなりご都合主義でした。
選択肢の多さも不快だけど、天城家二人のお嬢さま設定が後半は確かに空気でした。
梨桜は前後の踊りが人気を呼び求められれば踊り狂い、桔梗はメイドの胸を揉む変態キャラに。
天城家の人間として幼いころから剣や刀を握り、心身ともに鍛え上げてきた過去はなんだったのかを考えると虚しくなります。
後は悠人の剣を握った構えと、素振りの時だけ達人級とかいう訳の分からない設定もいけなかった。
このせいで梨桜は悠人に攻撃する隙が無いとか言い出すし、桔梗も負けてしまう。
序盤から登場する良く抜け出すペンギンも完全にネタだったし、なにがしたいかホントに謎だらけでしたね。
良かったところは”前後”で笑わしてくれたのと、イラストが可愛くて声優さんの演技が素晴らしかったぐらい。
ネタとしてやる覚悟があれば楽しめるけど、キャラが可愛いと思ったり、Hシーンが目当てでプレイすると最悪な思いをするのは間違いないですね。
終わりに
ここまで色に出でにけり わが恋はのクリア後の感想を読んでくださりありがとうございます!
シナリオが楽しめないのは分かっていたので本当はやるつもりは無かったですが、ブログのネタになるからやったのが正直なところですw
これだよこれ!やっと見れたw
これを見る為に1000円払ったと言っても過言ではない pic.twitter.com/Yq2hPQQJYH— かずきち@エロゲ感想ブロガー (@kazukichi_1990) December 13, 2021
ツイッターでは思わぬ反響があったのでやって良かったなぁと今では思います。
まぁ、人の感想ではこの作品の凄さは到底味わえないので、未プレイの人はご飯代をちょっとだけ我慢してこの門をくぐって欲しいですね!
コメント
クリアお疲れ様でした!
キャラは可愛いじゃないか・・・と思っていたところの総評最後の一文で冷静になれました。
ありがとうございます。
ネタとしては面白そうですね!
現に攻略中のかずきちさんのツイートは何やら楽しそうでしたw
いざプレイするとなると、中々どうして覚悟を決める必要がありそうですが・・・。
実を言うと、私が面白いと思ってドハマったゲームが、
後々にクソゲー認定喰らっていたなんて事がちょいちょいあるんですよね。
もしかすると、意外にも相性は良いのかもしれない。
・・・でもやっぱ怖いですね!w
色んな意味で注目を集めた作品なだけあって、内容は想像の斜め上を行く凄さでしたw
ネタや思いつきでやるものであって、純粋な気持ちでプレイするのはおすすめできませんね~。
クソゲーでも楽しめる鋼の心があるならいつか挑戦してみてください!