CRYSTALiAから発売されたKATANAシリーズの3作目「白刃きらめく恋しらべ」をクリアしました。
他のシリーズに比べあまり人気が無いので「急にシナリオの質が落ちたのか?」と心配になってましたが、そんなこともなく楽しみ事が出来ました!
刃道が好きな人には辛口な評価をされますが、自分は伝奇ストーリーが好きなので化妖との戦いもワクワクしながら読めるから、今作のめくらべは特に気になるとこもなくスラスラ読み進められますね。
ヒロインの攻略人数減ったり、どのルートでも倒す敵が同じだから意外性が無いのは残念だったけどスピンオフ作品だしそこは仕方ない。前作のキャラクターが話のネタで名前が挙がるのはいいファンサだったと思う。
それではこの作品の内容とゲームの感想など書いていこうと思います!
おすすめ度3.5
白刃きらめく恋しらべとは

どんなお話?
霊障特務課「紗月」という化妖が起こす霊障問題を解決する政府機関に所属する織田絢人たちが、叢雲学園に持ち込まれた呪物「不浄紅顰」の調査及び破壊することを目的に潜入し、そこで佩刀護身会の幹部の令嬢である風嶺茉莉花と出会う物語。
風嶺茉莉花は紅顰に憑依されてしまい、憑代となるお面を破壊するも紅顰の残滓は茉莉花の中に残り、この問題を解決するため茉莉花を一時的に紗月のメンバーとし、紅顰討伐を目的に共同生活をしていくことになります。
前作である「絆きらめく恋いろは」は主に刃道による生徒同士の熱いバトルを描いていたのに対し、今作は化妖である紅顰との戦いを軸に描かれています。
プレイ時間
総プレイ時間は12時間。
ヒロインは茉莉花、姫芽、瑠璃の3人のみ。選択肢は無く共通の終わりに攻略したいヒロインを選ぶことが出来ます。
誰からでも攻略出来ますが茉莉花を最後にした方が作品としては盛り上がります。
Hシーンについて
H度2
回想にて15シーン
各ヒロイン5シーンずつ用意され数は多いが、各シーンCGが1枚しか無く尺も短いので実用性は低く残念な結果になった。
CG一枚一枚は美麗でエロい分すごくもったいないし、フェラorパイズリからのセックスという流れって改めて大事なんだなぁとも思わせてくれていい勉強になった。
あとサブキャラのみくるとのHシーンがないのも非常に残念だし、ここのメーカーは出さないと思うが主人公とヒロインたちとの関係性からハーレムとかもあったらよかったのにと思った。まぁやらんだろうが。
この次はネタバレありの感想を書いていきますので、見るとやる気が薄れる方はこれ以上進まないようにしてください!

7,800円
シナリオ感想(共通)

茉莉花に紅顰が憑依してしまい、彼女が審神者であることが判明後はその力で紅顰を追い出すために、彼女の好意でみんなで同じ家に住む共同生活が始まる。
ヒロイン3人ともすでに主人公の絢人の事を異性として好きだけど、任務もあるので恋の争奪戦みたいな出来事にはならず真面目に訓練したり、分裂した紅顰を倒す毎日が続く。
刃道の大会が叢雲学園で開かれるも化妖討伐が彼らの任務なので参加することはないが、刃道未経験の瑠璃がオリガミの扱いと身体能力の高さから優勝も不思議ではないという雰囲気から、化妖との戦いで得た経験値は伊達じゃない事が伺える。
前作の主人公である刀輝や、椿とその姉都子の事が話のネタに上がったりするのでプレイ済みだとついニヤっとしちゃいましたw
月橘 姫芽ルート感想

織田家に仕え、絢人の身の回りのお世話もしてくれるメイドである。声優はくすはらゆいさん。
明るい性格で料理も出来て見た目も可愛く、しっかり者が故に周りからいじられたりする姿には愛らしさすら感じる女の子。声も可愛いしメイドさんなので個人的にかなり好きなヒロイン。
化妖と戦うときに使用するオリガミ「天久雪菜」は鎌の形をしており、可愛い見た目からは想像出来ない武器を振るうのが意外性があって驚かされました(笑)。
天久雪菜は姫芽が使うことで刃に触れた化妖の能力を一時的に刈り取り無効化する効果を発揮するので、チームのサポーターとしてものすごく貢献してくれている。
姫芽には神眼という天呪特性があるとされるが、その能力は理魂(りこん)という霊的な力を変換するとんでも能力だったことが後に判明。
この能力が紅顰に利用され強力な化妖として人間を滅ぼそうとするが、最後はミカの力を使った姫芽と絢人の手で倒され一件落着。
めくいろで刀輝が戦人として覚醒したのは胸アツだったけど、今回は姫芽がミカの力で一時的に神の力を扱える現人神になってしまう展開もかなり意表を突かれましたね!
作中ずっと姫芽がメイドをやってるのが気になり、いつそのことを話してくれるのか気にかけていたのに結局最後まで触れずにあれ?となりネットで調べたらTIPSに書いてあるの知ってようやく納得。
イチャラブに関しては駆け足気味で薄く感じた。バトル物だと詰め込む要素が多いからしょうがないが、デートで食べた「スーパーデザートカロリーもぐもぐデザートトースト」を二人とも難なく完食したのが笑えたな。
さすが化け物退治を専門にするだけあって、高カロリーモンスターもなんなく討伐してしまう二人はお見事(笑)
東雲 瑠璃ルート感想

剣の腕は一流、だけど何考えてるかわからないマイペースな性格の女の子。声優は御苑生メイさん。
ヒロイン3人の中では好みじゃない見た目や性格だったけど、大切な仲間や化妖に襲われている人を絶対に守るという強い意志を持ち続け、自分なりに強さとはどういったものか絢人と一緒に考え成長していく姿を見せられ次第に好きなっていきました。
絢人と緋呂との出会いは、瑠璃が幼い頃父に無理矢理山籠もりで修行中の時で、弱い化妖から助けてくれたことがきっかけ。
「強さ=相手に勝つ」という単調な考えの瑠璃だったけど、今回の任務の中で正しくないと思い「強さ=誰かを守れる事」に気づき、最終的には自分の中の殻を破り憧れだった緋呂を超える戦士となった。
極致に達したときのみ斬りたいモノを斬れる事が出来るけど、これが自然に出来るようになったら瑠璃に勝てるオリガミ使い居なくね?って思ってる。
事あるごとに穿いてたパンツを絢人に渡したり、男子トイレについていこうとするなどアブノーマルなプレイをしてるくせに、恋人になってHするぞとなると急に顔を赤らめ照れだすのがウブすぎてめちゃくちゃ可愛いと思う瞬間だった。
ヒロイン攻略するとタイトル画面が変わる仕様で、瑠璃のイラストは生まれた赤ん坊を抱いてる様子が描かれていて、すごく尊くて気持ちが溢れ出しそうでした!
風嶺 茉莉花ルート感想

風嶺家のご令嬢で生徒からも人気がある審神者の少女。声優は歩サラさん。
センターヒロインだけあってシナリオに一番力が入ってる内容だし、茉莉花の可愛さや魅力も詰まっていて結構面白いお話だった。
良い家のお嬢様だけどそれにふさわしいように振舞えるし、絢人に恋してるのも普通の女の子のようですごく可愛かった。
審神者の力で取り込んでしまった紅顰の元となる呉葉が、茉莉花に呼びかけて紅顰討伐の協力をしようとするけど、正直それが善意なのか悪意なのかは最後まで分からなく、協力する度に「こいついいやつなのでは?」って心が傾きかけたけど結局裏切ったからとんでもない化妖だったな。
絢人もチームのリーダーで紅顰をずっと追ってる事もあり、呉葉がどう行動しようが対応できるよう準備や心構えをしていたのもさすが。頭の切れる主人公好き。
最終バトルも姫芽や瑠璃ルートと違い、呉葉と若葉丸の2体と同時に戦うから見ものでしたね。対化妖戦の経験が浅いけど呉葉と互角に戦い、それでいて成長していく茉莉花と事前に対策を取って専用の弾丸を作らせてたり状況に応じて戦略を考え実行する絢人がとにかくカッコいい。
クリア後に変わるタイトル画面のCGも「いかなる時であろうとも、私はあなたの隣に立ち続けたい」という茉莉花の想いが叶った物なので、絢人と離れ離れになってた3年でものすごい成長を成し遂げたんだなぁと感じさせます。
終わりに
化妖との戦いに特化したシナリオのKATANAシリーズだったけど、好みはたしかに分かれる作品でしたね。
刃道が見たいと思うユーザーの声をスタッフたちが汲み取ったようで、これ以降の作品の評価は高評価みたいですね。こんな風にユーザーの評価をしっかりと受け止め満足いくシナリオを生み出してくれるのは、開発陣が優秀な証拠と言えます。
今作から始めた人は意外と面白いと感じるかもしれないですね。そんでもこれをきっかけに他のKATANAシリーズにも手を出してくれればファンとしてとてもうれしくなります!

7,800円
おすすめ度3.5