エロゲ感想

【エロゲ感想】夢幻のティル・ナ・ノーグ【あざらしそふと+1】

昨年末に発売された「夢幻のティル・ナ・ノーグ」のクリア後の感想です!

キャラクターはメインもサブも魅力的で声優陣も豪華なので異世界のマグ・メル島の調査してる場面はすごく楽しかったけど、個別ルートなどはシリアス度が増すのでそういった部分は合わず評価が下がってしまった印象です。

グランドエンドが用意されてる作品だけど、最後の締めくくりとしていまいちだったのも残念で、そこで盛り上がれたならば好きな作品となってくれたのはほんとに惜しい。

一番高く評価できるところを挙げるならば、立ち絵が基本体操服か水着で特に体操服フェチな自分にはとても目の保養になった事が素晴らしいポイントでしたね。

それではこの作品の内容とゲームの感想など書いていこうと思います!

おすすめ度3

夢幻のティル・ナ・ノーグとは

出典:夢幻のティル・ナ・ノーグより
ブランドあざらしそふと+1
発売日2024年12月20日
ジャンル妖精の島で織りなす冒険青春ラブコメ
シナリオなかひろ
原画(メイン)あめとゆき、なのはなこひな(サブ)さわやか鮫肌、Moo°C団

どんなお話?

幼い頃に北欧で友達になった少女や学園の親しい友人たちと、妖精界(ティル・ナ・ノーグ)にあるマグ・メル島の調査という名の冒険を繰り広げる物語。

彼らは妖精の血を引いているため、フェアリーダストが濃いティル・ナ・ノーグでは魔法が使えるし、人間界にはいないモンスター達が出てくる事も異世界探索物として面白い要素となっています。

プレイ時間

総プレイ時間は21時間30分

メインヒロイン3人、サブヒロイン1人攻略後にアイリスシナリオに進めるような仕様となっている。

選択肢にヒロインのマークが付いており、気になるヒロインのマークを選べば個別ルートに進むので攻略は難しくないです。

自分は碧→咲夜→香恋→パーシィ(サブ)→アイリスの順番でプレイ。

Hシーンについて

H度3.5

回想にて16シーン

メインヒロインは本編で2シーン、攻略後のおまけエピソードに2シーンの計4シーン、サブのパーシィのみ本編の2シーンのみ。正直彼女にもおまけシーンが欲しかったのが本音。

ビジュアル的には肌色多めで初々しいHとなっているが絵師さんと声優さんの力で実用性は高い。

ただ、普段から水着やら体操服というマニアックな服装をしてるくせに実際に着衣Hがあるのは碧と咲夜のみで、アイリスのドスケベブルマ姿で抜きたかった自分は期待を裏切られた結果となりました。

貧乳枠の咲夜でさえそこそこあるのでおっぱい好きの人には受けはいいはず。

サブキャラの女の子率も高いので1シーンだけでもいいからそれぞれ欲しかった。特にマミーことマミりんは全裸に包帯で覆ってるのシンプルにエロイし、のらりくらりとした性格もツボだった。

この次はネタバレありの感想を書いていきますので、見るとやる気が薄れる方はこれ以上進まないようにしてください!

作品感想(共通まで)

出典:夢幻のティル・ナ・ノーグより

主人公達は学生であるものの、マグ・メル島で活躍が多いので学園関係のイベントは起こらずティル・ナ・ノーグと家を往復する事が多い。

マグ・メル島は無人島だが野生動物や伝説級のモンスターなども存在するが、咲夜のおかげで次々と仲間にするのでそこまで緊張感は無かった。

魔法を使えない主人公たちがきっかけ次第で使えるようになっていくのは面白かったし、有名な漫画やアニメのパロディもあったりでネタが分かれば楽しいと思えるかな(gdgd妖精sなど)

途中、主人公たちの調査を妨害する魔族のファーファが現れとにかく邪魔をしてくるのがうざかった。

彼女自体は憎めないキャラでアホの娘だから結構好きだけど、最後まで好印象な活躍が無かったのはもったいない。結構嫌ってる人多いみたいだし色々と不遇なキャラだったな。

見取沢 碧 ルート感想

出典:夢幻のティル・ナ・ノーグより

主人公の幼なじみでミドリという人格を持つ二重人格者。声優は北見六花さん。

キャンクルの副部長であり、ギフテッド(特異な能力を持つ人)の驚異的な記憶力でマグ・メル島の調査に一役買っている。

碧のルートではそんなギフテッドであるが故の悩みエピソード記憶だけは忘れてしまう事が明かされたり、実は主人格はミドリの方だったことが告げられるなどシリアスな内容だった。

恋人同士になっても碧がその事を忘れてしまうけど、その度に主人公が告白しまた恋人になる愛の試練的な話だと思っていたら、その後主人公の事を一度忘れたりミドリが嘘をついて碧の人格が消えたと言った場面ではその度にショックを受けました。まじで重い。

こういう二重人格な話はだいたいどっちかが消えるオチが待ってるが、主人公の魔法で二人の人格を分解→再構築して碧でありミドリでもある二面性を持った見取沢碧を錬成。碧っぽさが前面に出て必要に応じたらミドリの時の性格が瞬時に出るが、はたから見れば碧が主人格になったようにしか見えない。

碧自体は面倒見がよく頼りになるいい子なので好きだけど、恋が一進一退して恋人らしい雰囲気が味わえなかったのはいまいち。あとHシーンがおまけ合わせ4つあるがミドリとのHシーンが無いのも残念だったなぁ。

星子 咲夜 ルート感想

出典:夢幻のティル・ナ・ノーグより

中二病をこじらせた人見知りの後輩キャラ。声優は飴川紫乃さん。

催眠効果を持つ闇属性魔法を使い人やモンスターを操る。その為の詠唱は中二病なのでコードギ○スだったり、スレ○ヤーズを思わせる。

共通から出てきた調査の妨害をするファーファを捕まえたあと、島の調査を続ける主人公たちは再びモードレッドの手記を発見。ここにきてモードレッドの正体が行方不明だった咲夜の祖父だった事が判明。

冒険家である祖父に憧れ消息を絶った彼の身を案じてた咲夜は、突然の祖父の死にショックを受け落ち込んでしまう。そんな彼女を元気づける為に企画されたグダグダクエストは、ギャグ要素強めで面白おかしく進行していくので好きだった。

これをきっかけに主人公と恋人になった咲夜だが、次の日には別れようと告げキャンクルも辞めてしまう。突然の超展開に心が追いつかなくて呆然としちゃいましたねここは...

実は咲夜は母親が妊娠し半年で生まれた低出生体重児だったので身体が弱く、そのせいで平均よりも寿命が短い人生を送らなければならなかった。そんな事情があったので幼いころから自分の時間を大切にし、友人も作らず学校でも浮いた存在だった。

友人、仲間、恋人という掛け替えのないものを得たが再びに孤独の選択を選んだ咲夜だったが、諦められない主人公たちにより再びマグ・メル島に誘われ、みんなが咲夜の為に作ったストラップの想いに涙し孤独である事を諦めた。

咲夜と祖父の家族愛や仲間達との友情に涙腺がうるうるときてしまう感動系な内容で意外でした。

最後の方で「咲夜の病気は主人公の地属性魔法で治せそうだけど碧ルートでもやったから同じ事したら冷めるな」なんて予想してたらホントにやりそうになった。まぁ咲夜と死んだはずの撫子(どういう原理かは謎)に止められて無粋な展開にならなかったのは良かったかな。

遊佐 香恋 ルート感想

出典:夢幻のティル・ナ・ノーグより

主人公の義妹でそんな兄をよく小馬鹿にしてくる。声優は小波すずさん。

兄以外には年相応の普通な態度を取るが、兄である主人公には時々メスガキっぽい感じで煽ったりしてくる。

本当は義理の兄である主人公の事が大好きで、そんな気持ちを隠す為仕方なくメスガキを演じているのが分かるとすごく愛しくなるヒロインだった。

香恋の幼少期はかなり複雑な生い立ちで、両親は事故で死別、親戚からは虐待され施設に入った後に現在の母である幸歩の養子となる。

主人公との出会いも運が悪く、撫子が無くなった後で新しい妹を受け入れる余裕がないため最初は拒絶されていたが、父親に諭され香恋の兄になろうとし誕生日に自作したリボンを渡した過去は美しい兄妹愛を感じましたね。

二人の交際を両親に認めてもらいこの恋路に障壁が無くなったと思ったら嫌な展開が忍び寄ってきましたよ。車に轢かれそうになる幸歩とそれをかばって代わりに轢かれる香恋という分かりやすく最悪な展開が...

ここからの流れは淡々と進んでくし、死んだはずの撫子も何故か香恋と共に行動するのも謎でしたね。

ハッピーエンドで締めたけど終盤は残念な内容だった。恋仲になるまでの香恋の兄に対する秘めていた恋心や辛い過去話とかで感情がぐちゃぐちゃにされたけどそこがピークだったかな。

パーシィ・ポーション ルート感想

出典:夢幻のティル・ナ・ノーグより

アイリス仕えるメイドであり風属性魔法で冒険中は護衛兼サポートをしてくる万能メイド。声優は天季ひよりさん。

主人公とは今回のマグ・メル島調査で初対面なので、この二人がどんな風にして恋人関係になっていくのかイメージ出来なかったけどまさかの身体の関係からスタートで強引でびっくり。そして温泉騎乗位は今まで一番ドスケベだった...

主人公はアイリスが好きで、アイリスも主人公を想ってる事に感づいてるパーシィが、主人公のHの経験値を上げる為にしたこの行為がお互いを異性として意識させてしまい、三角関係が出来上がるわ神であるマナナーンが出てくるわでかなり濃い内容となっている。

終盤の出来事で3人が幸せになる道を見つけ、自分の気持ちに素直になったパーシィがとても素敵でサブヒロインのはずなのに話もちゃんとしてて今まで一番良かった

まさかのハーレムを思わせる終わり方だったけど、アイリスは器がデカいし二人の事が好きなので先があるとしたらちゃんと3人とも幸せになっていることでしょうね。

アイリス・マーフィー ルート感想

出典:夢幻のティル・ナ・ノーグより

ハーフエルフであり日本のアニメが大好きなポンコツお嬢様。声優は風音様。

パーシィと身体の関係にならなかった世界線であり作品の最終章なので主人公や死んだはずの撫子の秘密や、暗躍してた人物について色々と明かされていく。

ある理由で途中から主人公の出番が無くなり、彼の代わりにアイリスが中心となって物語が進むのでイチャラブも無く作中一番のシリアス展開となるが正直盛り上がる事は無かった。

RPGのおつかいみたいで、娘より亡き妻の為に行動する自分の父親と対峙→主人公のために過去へ介入(失敗)→主人公の父親に彼が助かる方法を吐かせる→みんなの魔法で主人公復活と思いきや撫子が邪魔をしてくる、といった感じでハッピーエンドにたどり着くまでにボス戦がたくさん発生するのが読んでて疲れた。

個人的にはアイリスルートとグランドエンドは分けて欲しかったな。主人公のためにキャンクルのみんなが行動してくれたシナリオだったら胸アツ展開で盛り上がれただろうに...

終わりに

一番楽しかったのが共通で、その次は最初から最後まで楽しく読めたパーシィルート、他はシリアス展開がいまいちでしたね。

最後まで気になったのは主人公の友達であり、キャンクル仲間の真太郎。ケガで調査に同行できないし、治ったと思ったらすぐにまたケガして怪我人ポジションに逆戻りで正直彼の存在いらんくね?って思った。

実は裏で暗躍してる人物の正体か関係者だと疑って見てたけどただの一般人だったし、主人公にアドバイスするだけのお助けキャラだったな。

キャラとエロはまぁ良かったけどシナリオ面はもうちょっと頑張って欲しかったですね。

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