どーもどーも、かずきちです。
最近ようやく「アオイトリ」をクリアしました~。私事ですが転職を機にプライベートな時間が取れなくなり、相対的に作業時間が削られクリアするのにメッチャ時間掛けてしまった…
そんなアオイトリは、メーテルリンクの作品である青い鳥が一部テーマとなっています。自分は青い鳥を読んだことがなかったですが、作品内で軽く説明がされていたので知らなくても問題ないかと。
あとアマツツミと比較されがちですが、自分は比較無しで感想を書いていきます。アマツはプレイ済みですが、正直記憶がぼんやりしてるせいもあるので、まっさらな気持ちでアオイトリを攻略していましたw
それでは作品の事や、ゲームの感想について触れていきたいと思います!
アオイトリとは
Purple softwareが2017年11月に発売した祈りが紡ぐ、命の物語です。
- シナリオ&企画:御影(@mikage00)、緒乃ワサビ(@onowasabi)
- 原画:克(@_COQ)、あきお
- SD原画:安納エイト
プレイ時間について
総プレイ時間は22時間。攻略ヒロインは4人でしたが結構ボリュームはあります。
攻略については簡単で、最初の選択肢で選んだヒロインのルートに入るのでセーブポイントはそこだけなので、自力で最後まで進められます。
Hシーンについて
全部で25シーン
本編だけでなく各ヒロイン攻略後に回想にHシーンが追加される仕組みになっています。ハーレムシーンもあったりするので、エロに対する作り込みは中々力が入っていましたね!
この次はネタバレありの感想を書いていきますので、見るとやる気が薄れる方はこれ以上進まないようにしてください!
シナリオ感想
開始直後に名もなきサブヒロインとのHシーンや、メインヒロインのあかりとの激しいHシーンで始まったり、メアリーに重きを置いた始まりの3日間など共通が始まる前からサービス精神がすごすぎる幕開けでした。
共通では学園生活や律の救世主の力に触れつつ、メアリーが考えた舞台を開催しようとし、その舞台のヒロイン=攻略ヒロインという流れで各ヒロインルートに突入するというあっさりとした内容となってます。
メアリー・ハーカールート感想
感情表現が豊かで見てるだけで癒されるぽんこつ吸血鬼。声優はくすはらゆいさん。
両親を強盗に殺され、自分自身も死にかけていたところを彼女のマスターである吸血鬼に救われた過去を持つ。
しかし、そんな暗い人生とは対照的に性格は明るく見た目も小さい事からまるで天使のような存在。いや天使である!
メアリーは吸血鬼となり不老不死となったためか特定の異性に恋愛感情を抱かなくなるけど、演劇をきっかけに律の事を好きになっていく過程がドキドキワクワクする内容ですごく良かった!
後半の吸血鬼としての衝動に必死に抗うメアリーや、彼女を救うために悪の救世主の力に打ち勝つ律の姿には心が痛みながらも、最後には気持ちのいいハッピーエンドを見せてくれて”人間”として生きる二人がいつまでも幸せであって欲しいと思える、そんなお話でした。
黒崎 小夜ルート感想
律の双子の妹で悪魔の力の一部を使用する事ができるSッ気な女の娘。声優は鈴谷まやさん。
第一印象は律以外の人間には興味のないクールでサディストな娘だな~と思ってたけど、メアリールートで彼女の身体の心配をする様子を見て、実は優しい心の持ち主であることが分かり好感度上昇。
個別に入ってからはお兄ちゃん大好きっ娘に大変身。なんだこの可愛い生き物は…
この小夜というキャラクターは、いきなり律の双子の妹として登場するのだが、この手の作品である”実は血の繋がりの無い他人である”ということにはならず、正真正銘血の繋がりのある双子であった。
それはお互いの悪魔の力や律が能力を使って見た、母親との記憶で証明されている。
実妹と体の関係になるなんてとてもインモラルな関係だと思いながら二人の恋愛がどうなるかみていたけど、そうすることで律は小夜から力と命を奪っていたことが判明し、悪魔の狙いの一つでもあった。
恋愛どころではなく、どうすれば小夜を救えるのかを考えた結果、最終的に律は悪魔を出し抜き自らの命を使い小夜を救うことに成功。
ただ、メアリールートのように律が還ってくると思ってたけど、小夜ルートではそうならなかったのは残念。
赤錆 理沙ルート感想
律たちの通う学園の新任教師で、律が初めてセックスした女性でもある。声優は野々村紗夜さん。
学園物で教師を攻略する作品は多いけど、律たちとクラスメイトで現役学園生である妹の美果子が攻略対象ではないのが不思議だった。
実際にシナリオを読んでみて律の初体験の相手である理沙自身、当時から律に恋心を秘めていた事や不治の病に侵されてる事実が判明するのでちゃんとヒロインらしさは出てましたね。
ただ、律は初体験の事だけスッポリと記憶から抜け落ちてるし、病気の事もあっさりではないがちゃんと解決したのでどうにも盛り上がりに欠ける。
いたって普通の不思議な力が働く学園物のお話だったけど、各ヒロインルートEND後にある電話の悪魔とあかりとのやりとりでもあったように、悪魔にとっての閑話休題的な話なのでRPGとかのサブシナリオと言っていいぐらい本筋にはあまり影響のない内容だったかな。
1周目にやっていたら正直不完全燃焼というか、期待したシナリオでは無かったなーと思いプレイするモチベへの低下につながる感じだったので、自分は3週目に読む事ができて順番的には良かったかな。
海野あかりルート感想
学園では律たちの後輩として、屋敷ではメイドの格好をする陥没乳首がコンプレックスな普通のヒロイン。声優は秋野花さん。
公式サイトにも出ている通り、アオイトリを憎んでいる彼女は律やメアリー達のような特別な存在を羨ましく感じながらも、自分とは違う特別な立場に嫉妬していた。
彼女は生い立ちや家柄など、どこまでも普通の少女であったが故に救世主の力や、吸血鬼など普通ではない者に憧れており、自分も特別な存在になりたいと思っていた。
そんなあかりの心を覗き込んだ電話の悪魔は、あかりを利用し自らが悪の救世主の力を手に入れようと画策するも、そんな悪魔ですらあかりにとっては特別で許せない存在であった。
ゲームが始まってから、あかりルートの終盤まで彼女が何を考え、どんな企みや野望を秘めているのかが非常に気になってはいたが、結局のところ最後まで彼女はただの優しい普通の少女であることが判明。
シナリオの終わり方は結構好きだったけど、そのままあかりafterが始まり彼女側の視点で物語が再スタートし、彼女の心情について事細かく語られていくのは面白い仕組みだった。
最終的には別世界の律や、あかりのお腹に宿った救世主の力を持つ我が子に助けられ、本来死にゆく運命のあかりは無事生還。
律と共に悪の救世主である自分たちの子供が、生まれたことや世界に絶望しないように見舞っていき、あかりシナリオのテーマ通り愛で包み込む優しい雰囲気で幕を閉じました。
終わりよければすべて良しであったけど、前述のとおりafterに入る前にあかりが死んでしまう消失感に包まれる展開も捨てがたかったな。
シナリオは中々だったけどキャラクターとしての魅力はいまいちだったため、自分にはそこまで刺さらなかったのは残念でしたね。
総評
正直シナリオに対しては期待していたよりも評価は低いかな。ダメではないけどあかり以外のヒロインルートは抑えめだったし、満を持してのあかりルートもそこまで盛り上がらなかった。
あかりは各ヒロインルート終了後の電話の悪魔との会話のやりとりから、どこまでも特別を憎む悲劇と悪性に包まれたヒロインであって欲しかったけど、優しさと愛でいっぱいなヒロインだったのが逆に意外だったというか、プレイヤーをも騙したのはさすがでしたね。
自分は悲劇が見たかったからこういう感想になったけど、あかりの事が大好きで救われてよかったなぁと思える人には最後はいい終わり方だったと思う。
あかりafterにて、小夜ルートの律と消滅しかけた電話の悪魔がコンビを組む展開は地味に好き。電話の悪魔の立ち絵があるのを最後まで期待してたけど無かったのはもったいない。
ヒロインは断トツでメアリーが好きだけど、キャラクターとしては電話の悪魔の存在感はやばい。最初から最後まで律やあかりを利用し、場を引っ掻き回すしヘイトも集めていたけど、どこか憎めないいい味のキャラクターだった。
これも声優小倉結衣さんの実力によるものだとしたらほんと恐ろしい!おぐおぐファンで未プレイの人には是非電話の悪魔の演技を見て欲しいけど、逆に嫌いになりそうな危うい部分も孕んでいるから強くはおすすめできない。濡れ場無いしね!(超ネタバレ)
OPのアオイトリも聞けば聞くほど耳に残って虜になる名曲でしたね。橋本みゆきさんの曲はテンションが上がる明るい曲ばかり聞いてたのもあり、全体的にしんみりとしつつサビで力強さを感じるこの曲は最初はなれなかったのが、だんだん好きになっていきましたね~。
今では仕事中やゲームに触れてない時にも脳内再生するぐらい嵌ってますw
アオイトリはキャラ良し!エロ良し!シナリオはまぁまぁってのが自分の評価でした!興味の無い人にはおすすめしにくいけど、気に入ったヒロインがいるなら是非やってみて欲しいですね!
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