どうも!かずきちです!
シルキーズプラスから発売中の「なないろリンカネーション」をクリアしました!
シナリオが面白いという事で評価が高かったみたいですが、キャラが好みじゃなかったので最初はやらないつもりでした。
しかし、同ブランドから発売中のあけいろ怪奇譚をプレイした時、今作の主人公と彼の使役する鬼たちがゲストキャラとして登場したり、きまぐれテンプテーションでも声のみですが今作のヒロインの琴莉が登場したので、ちょっと気になるなーなんて思い購入しました。
結論としてはメッチャ面白かった!シナリオゲーとしてのレベルが高いし、キャラクターたちも個性的でよかったです!琴莉が可愛すぎてやばです。
今回はそんな、なないろリンカネーションの感想を書いていきます。シナリオに関してネタバレ込みで書いていくので、まだプレイしてない人は進まないようにしてくださいね。
なないろリンカネーションとは
シルキーズプラスが2014年に発売したデビュー作で、「人と人の絆をテーマにした、笑いあり、涙ありのホームコメディ」なエロゲです。
いやー、まさにそうとしか言えないですね。
ストーリーを軽く説明すると、主人公の真は代々鬼を使役し悪霊や未練のある幽霊を成仏させるお役目を担う家系に生まれます。
祖父の遺言で、霊視の力が強い真に座敷わらしの伊予が宿っている家を譲り、同時に真はお役目を引き継ぎます。
そうして、現当主として幽霊がらみの事件を解決していく彼と鬼たちの物語です。
ゲーム攻略とおすすめポイント
読み進めていくと出現する選択肢を選んで、攻略したいヒロインのルートにたどり着くシンプルなAVGなので難易度は高くないです。総プレイ時間は14時間でした。
ただ、選択肢は2択ですが数が多いので自力で攻略するのはめんどくさいです。効率よくクリアしたい人はググりましょう。→自分は誠也の部屋さんを参考にしました。
ななリンのおすすめポイントとしては以下の3つです。
- 笑いと感動のあるシナリオ
- 魅力あふれるキャラクター(琴莉、アイリスが可愛い)
- 美しいCGと実用性の高いエロCG
笑いと感動のあるシナリオ
座敷わらしの伊予の思考が完全におじさんなので色んな場面でネタを入れてくるし、鬼の長女の葵もマイペースで空気を読まないキャラなので笑いを提供してくれます。
霊を成仏する時にその人がなぜ死んだのか、どういった無念があるのかなどエピソードがあります。そういった場面では思わず泣いてしまう事もあったので涙腺がゆるみます。
シナリオライターはかずきふみさんで他の作品でもいいシナリオを書いています!
魅力あふれるキャラクター(琴莉、アイリスが可愛い)
個人的な意見ですがメインヒロインの琴莉がすごく可愛いです。性格は明るくて子犬のような人懐っこさがあるし、声優さんは秋野花さんなので癒されます。
鬼の末っ子のアイリスは洋風な衣装がチャームポイント。大人しくて気弱な性格は守ってあげたい気分になります(人間を瞬殺する戦闘力があるから実際は守られる側ですが…)
他にも人間のヒロインで、真の元カノの由美も可愛いです。キャラ紹介では気にならなかったけど、彼女の人柄や性格を知ると現実でこんな彼女が欲しい!と思うぐらい素晴らしかったです。
美しいCGと実用性の高いエロCG
原画はすべてすめらぎ琥珀さんが担当。可愛いキャラや大人びたキャラなど器用に描き分けていて壮観です。
みんなでご飯を食べてるCGが家族の食卓を感じさせてくれて好きですね。ご飯にガッついてる葵が印象的で毎回目が行ってしまいますw
HCGも塗りが素晴らしく胸も大きくて柔らかそうな感じが出ていてエロいです。真と親しいキャラはみんなHシーンがあり、3Pや4Pシーンもあります!
Hシーンは全部で23シーンあります。特殊なシーンは無いですが、葵が猫耳と尻尾があるので性癖のある人には嬉しいプレイですね。
ここからはゲームの感想をネタバレ有りで書いていくので閲覧注意でお願いします!
シナリオ感想(共通ルート)
基本的にお役目である幽霊を成仏させる事がお話の肝なので、一件一件丁寧に解決していきます。
座敷わらしの伊予がなんでも知っていて、古くから主人公の加賀美家と共存していたこともあり、大事な事はなんでも教えてくれるのでテンポよく話も進んでいきました。
お茶目な性格もありよく話の腰を折ったり、祖父の貯金を使い倒すなど破天荒な部分もありますがそういった部分で笑ったり和んだりするので彼女には色んな意味で助けられます。
真がベランダで毎夜ビールを飲む描写があるんですが、自分もお酒を飲むのでこういったシーンには共感しちゃいます。
まったく関係ないブランドですが、同じくベランダで煙草を吸う主人公がいて、それを見てカッコいいななんて感じました。ベランダで物思いにふける主人公いいよね。
前半はお役目や鬼について事件を解決しながら面白おかしく進んでいきますが、後半の嶋きららという女の子の幽霊が出てきてからシリアス感が増していきましたね。
ここからクライマックスまで続いていきますが、ホラーよりもグロテスクな内容とか強く出てきたので気分が悪くなったりします。
この事件を契機に各ヒロインルートに分岐するけどヒロインによって短かったり、長かったりとまちまちでしたね。
なのでほぼ共通だし、琴莉が中心になってるので他のヒロインのルートでも必ず彼女が関わってきます。
滝川 琴莉ルート感想
真とはペットのコタロウを探してるときに偶然出会います。声優は秋野花さん。
実は琴莉は序盤で死んでいたことが最後の事件を解決している時に判明します。正直全然気が付かなかったです。
言われてみるとコタロウだけ死んだこととか、みんなで食事をしてる時ご飯に手を出してない琴莉など違和感がありましたね。
そんな彼女のルートではエンディングが二つ用意されていて、最後の選択肢で結果が変わります。
本来のお役目を無視して、霊として現世に留まり真と鬼たちと一緒に過ごすエンディングと成仏してまた人間に生まれ変わり、来世で真とコタロウの生まれ変わりと幸せに過ごすエンディングです。
個人的に前者の方が好きでしたね。これからもみんなと一緒に変わらぬ日常を歩んでいく感じがいいです。
後者も悪くないですが別人感が出ていたので心に響かなかった。ケースバイケースですがななリンでは前者の方がハートフルコメディ感も出ているのでやはりこちらですね。
伏見 梓ルート感想
祖父のお役目の時から繋がりのある、警察の幽霊関係の事件を調査・解決する部署の新米刑事。声優はかわしまりのさん。
最初はヒロイン枠だったことに驚きつつも、魅力を感じませんでした。ですが、りのさんのお声と演技が加わることで次第に好きになっていましたね。
伊予にいじられる時が最高に輝いていましたw
刑事として年数は浅いけど、仕事には真面目に取り組み使命感が強いのがポイント。
個別ルートでは真への嫉妬に囚われた琴莉に殺されそうになるも受け入れますが、途中で琴莉が正気に戻り助かります。
そんな彼女に対して梓が出来ることは、二人の子供として生まれ変わるように提案することでした。
その後は真に事の顛末を話して、エンディングでは琴莉の生まれ変わりの赤ちゃんを無事出産します。
生まれ変わり系の終わり方ではかなり好きなタイプなので良かったです!
土方 由美ルート感想
真の元カノで付き合ってた頃はキスまでの関係。声優は星咲イリアさん。
彼女も気にはしていなかったし、真とはぎくしゃくしていたので最初の印象はいまいちでした。
けれど恋人ととして再び付き合うようになったら好感度爆上がり!由美ちゃんめっちゃ可愛いやん…ってなりましたね。
照れたり恥じらう表情が可愛くて、真にからかわれた時に彼の胸をポカポカと叩く仕草が最高によかったです!
そんな由美のルートでは琴莉が深く関わってきます。由美に嫉妬し幽霊としてでは真のそばにいられないので、由美の身体を奪ってしまいます。
けれど真にはばれてしまい、由美の身体を返しますが二人の魂が混ざり合ってしまい仮に琴莉を成仏させても由美の魂や記憶なども一部失われてしまう危険な状態です。
真は伊予の助言を聞き、琴莉を鬼に変える外法のやり方を選択。儀式は無事に終わり真と由美の鬼として新たな生を受け琴莉は蘇ります。
ここでまたしても真のケモナーとしての願望が反映され、琴莉の頭には犬耳と尻尾が生えます。
エンディングは3人仲良く歩んでいく形で綺麗に終わりみんな救われて良かったなー、と思わせてくれました!
伊予ルート感想
座敷わらしとして真の事をサポートしてくれるけど廃人ゲーマーで下ネタも平気で言う。声優は真宮ゆずさん。
最初の印象はめっちゃ濃いキャラだなー、と思いましたね。祖父のお金を趣味に使い込んだり、見た目の割に大食いだったりとやりたい放題です。
座敷わらしの能力で常に加賀美家に幸運をもたらしてくれるので、金銭的に困っても警察からの依頼の報酬金で生活は困らなかったりするのでなんとかなります。
伊予は真がお役目を問題なく達成できるよう適切な助言をしたり、時には厳しい態度を取る真面目モードと、真の事を昔からの呼び方の「まこちゃん」と呼ぶ優しいお姉ちゃんの時の二つの態度を使い分け接します。
普段はだらしないですが真や鬼たちにとって頼れる存在だし、ユーザーにも笑いのツボだったりするので彼女の存在はかなり大きかったと思う。
伊予のルートはすごく短いです。座敷わらしなので家から出られない事もあり事件が起こっても活躍の場がありません。これはまぁしょうがないですね。
真と結ばれた後は、失踪した琴莉と二人で話し合い、琴莉は素直に成仏する事を選びます。この時伊予と生まれ変わったら友達として過ごしたいと約束する。またしても号泣する場面でした…
その後真は一匹の子犬と出会い、家族として住むことにし子犬は伊予の膝の上で幸せそうに眠ってお話は終わりました。こういう終わり方もほっこりしていいなと感じさせましたね!
総評
プレイして良かったなーと思える良いシナリオゲーでした!こういったエロゲはテキストのテンポがすごく大事ですが問題なかったし、笑うとこは笑い泣くとこは泣くといった感じがしっかりしていてほんと良かった。
残念だなーと思ったのは鬼たちの個別ルートが無かったこと。プレイ前はパッケージに映ってるし攻略出来るんだと思ってたけどそうでは無かった。
ゲーム内でも鬼との接し方は道具の一部と思ってほしいと芙蓉から言われてたし、情が移って結ばれたりしたら色々と問題が出てくるし、ライターさんとしては恋愛ではなくお役目を通した幽霊たちとの出会いと別れや琴莉の事を書きたかっただろうから、鬼たちとの恋愛は本筋では無かったんだろうなと思う。
Hシーンはちゃんと用意されてるのでとりあえず満足!
どのエンディングでも琴莉が関わるので、彼女のことが好きでないともしかしたら楽しめないかもしれない。
自分は一番好きなキャラだし、最初に攻略もしたので気にしなかったけど、好きになれないと感じた人には各ヒロインンルートに出てくる琴莉に嫌悪感を抱いて、評価は低いかもしれないと思った。
終わりに
ななリンのプレイ後の感想を読んでいただきありがとうございます!
個人的に大満足のエロゲでしたねー。やって良かったです!世界観が共通で実質続編でもあるあけいろ怪奇譚をプレイしていたので、同じスタッフの作品なら問題ないだろうと思ってましたが正解でしたね。
笑いも感動もあるし、ちょっぴり怖い部分もあるのでこの記事を読んで興味が出てきたらやってみて欲しい作品です!
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