メイドさんたちと一緒にとある館で生活する美少女ゲーム「マージ 〜MARGINAL〜」をクリアしました~。
エロゲを始めたての頃(10年以上前)に知っていたけど未プレイでいましたが、FANZAのセールで購入しようやくプレイ!
キャラゲー要素が強いかと思いきや結構読ませる内容の作品だったので意外性はありましたね。
声優さんたちの演技がちょっと技術不足な部分を除けば結構楽しめたけど人を選ぶ作品なのは間違いないと言える。古い作品なのもあるけど。
それでは作品の内容とゲームの感想など書いていこうと思います!
おすすめ度
マージ ~MARGINAL~とは
ACTRESSが2003年1月24日に発売した恋愛アドベンチャーゲーム。
- シナリオ:小林且典(@sieidou)
- 原画:Phonon
幼い頃に両親を亡くした主人公糾(あざな)は亡くなる寸前の祖父から別荘である館の権利書と鍵を受け取り、学校を休みその別荘に行ってみる事にした。
そこにはメイド長であるフィンの他複数のメイドが彼の到着を心待ちにしており、学校を休む1週間の内に屋敷のメイド達と交流を重ね恋愛関係に発展していくのがゲームの流れです。
ただ恋愛を楽しむのではなく、メイド達の秘密や亡くなった両親の事など色々な事がヒロインによって明かされるのでストーリー性もある作品となっています。
プレイ時間
総プレイ時間は12時間30分。
マージ以外のヒロインを攻略するとタイトルに「最後の物語」が追加され、文字通り主人公の秘密や語られなかったマージの過去などが明かされるグランドEDとなっています。
マージのルートはロックが掛かってるので必然的に彼女の攻略は最後となってしまうので攻略順は注意が必要。
ちなみに自分はエリカ→アメリア→ほのか→フィン&ファム→最後の物語(マージ)という流れで攻略しました。
Hシーンについて
全部で12シーン。
行為をする時間帯が夜が多く雰囲気作りの為CGが暗く設定されているので実用性はいまいち。
主人公が早漏気味でシーンも短いのであまり期待しない方がいいです。
メインであるマージが1シーンしかないのが非常に残念だったけど、子持ちであるフィンがとてもエロかったのが印象的でした。
ここからはシナリオの感想をネタバレありで書いていくので未プレイの人は進まないようにしてください!
シナリオ感想
メイド達には秘密がある事はプレイ前から感じていたけど、エリカが語尾に「にゃ」と付けたり、マージが「くぅーん」と泣いて何かしら動物が化けているのだと思っていたらまさかの精霊という超常的存在だったのは想像の斜め上でした。
共通の前半まではメイドさんと大きな館で過ごす生活が楽しめ、精霊と分かった後も最初は戸惑いながらそんな彼女たちを理解し受け入れながら物語が進んでいくのはまったりとした空気もあってとても良かった。
それぞれのルートに入ると悪霊が出てきてそれを退治しつつ、恋愛に発展するという流れがありヒロインの過去にも触れていくので感情移入はしやすい。
思ったより主人公の年齢が低く(多分高校1年?)子供っぽくて感情的になるシーンがあり、メイド達の方がはるかに大人なのでいわゆるおねショタの関係に見えなくも無いが、自分の得意分野では無いのでそういった雰囲気のシーンは弱々しい姿を見せられただ不快なだけだった。
エリカ・ブラウン ルート感想
陽気で人懐っこい性格でネズミを見ると追いかけまわす猫の精霊メイド。声優は一姜香さん。
明るくてムードメーカーな印象の彼女は、小さな頃に飼い主に捨てられたのがトラウマとなり、他のヒロインに劣る自分は主人公に奉仕するしかないと決めつけ積極的に夜伽をしかける。
本人は特別な技能が無いことを気にしてるが、掃除洗濯をちゃんとこなし料理も普通に出来るのでメイドとして合格点上げられるレベルだと思う。
あと語尾に「にゃ」ってついたり時々猫耳生やしたりとうまくキャラ作り出来てて好感が持てる。
彼女の誕生日に主人公が肖像画をサプライズでプレゼントしようとするも、それが原因でエリカは贈られる相手に嫉妬したり、サキュバスが出てきたりと結構バタバタ。
シンプルにエリカは可愛いし一緒にいると退屈しない娘なので結構好きでしたね!
余談ですが、この声優さんが所々釘宮理恵さんに近い声を出すのがとても気になってしょうがなかった。
事務所的にこの手の作品に出るなんてことは無いとは思うけど、高い声や語尾を伸ばす部分など自分の耳にはくぎゅっぽいなーなんて感じる部分があるので、モヤモヤしつつ逆に楽しめる部分でもありましたw
アメリア・フォスリーゼ ルート感想
無感情で主人公の護衛を担当する心を持たぬメイド。声優は桜川美亜さん。
彼女の心を戻す為に喜怒哀楽を刺激させどうにかしようとする主人公だけど、アメリアの心はそんな簡単には戻ってこない。
アメリアは古い人形に心が宿った精霊で、当時のご主人が病で亡くなってしまった事がきっかけで心を捨て去ってしまった。
そんなアメリアのかつての主人が悪霊となって現れ主人公の命を狙うのだが、皮肉にもこの騒動でアメリアは本体の人形とリンクさせられ心が戻り、同時に痛みなどの感覚も戻ったので敵に押され負けてしまいピンチな場面になる。
そんな悪霊もとある人物が呼び出したと言い結構シリアスな展開になって、メイドさんとの日常が壊れてしまい残念な事に。
館の総力を持って悪霊を撃退し、アメリアは心を取り戻し浮かれた主人公と夜の営みをするも、終わってからアメリアから「悪霊の呪いが解けたので私の心も再び無くなる」と言われまさかの堂々巡りになってしまう。
まぁ、それでもめげずに主人公がアメリアの感情を刺激した結果泣いたり怒ったり、最後には素敵な笑顔を見せてくれたので気持ちよく話は終われた。
しかし、このルートの主人公はアメリアの心を取り戻す為に子供っぽい行動が多く、性知識ないのかフェラされて戸惑い精液出したらレイプされたみたいな心情になるから正直違和感だらけだった。
水代このは ルート感想
一流の退魔師の家系に生まれた天然でドジな巫女さん。声優は飯田空さん。
唯一館とは関係無い立ち位置の彼女だが、実はこのはは姉の仇を討つために放浪の旅に出ておりこの館に仇の悪霊がいると知りやってきたのだった。
ここで出てくる悪霊は仇ではなく幼い頃にこのはの魂を狙っていた病魔と言う悪霊。
ずる賢い戦法でこのはとアメリアを翻弄しなんとか撃退するも、悪霊は最後にアメリアの魂を傷つけてしまい瀕死の状態に追い込んでしまう。
普段からドジで見せ場がないこのはだけど、悪霊と戦ってる時やアメリアの魂を修復する姿は真剣そのもので彼女にしか出来ない役割な事もあり輝いて見えましたね。
そしてここでも主人公が空気過ぎて見ていられない。悪霊との戦いではビビッて何も出来ないし、霊力が尽きたこのはにHで力を分ける時も、「このはは好きだけどこんな形でするのもなぁ」と復活した悪霊が襲ってきて大ピンチなのに変なとこに気を使って危機感が足らな過ぎる…
フィン&ファム ルート感想
館のメイド長をこなしてるおっとり美人なフィン(cv.蝶野ポプラさん)。そしてその娘ファム(cv.海乃ほたるさん)はツンデレ美少女メイド。
この母子のルートはフィンから主人公の秘密を知らされたり、ファムがデレ期に突入するなど見どころ満載な内容となっています。
実は主人公とファムは半精霊という人間と精霊のハーフである事が後にフィンの口から明かされ新たな設定にびっくり。
そんなことよりずっとツンな態度だったファムが、文字の意味を主人公に教えてもらう事をきっかけに心を開き友達以上の関係になっていくのがとても微笑ましくて、ずっと二人のイチャラブだけを見ていたい気分にさせられた!
ここでは祖父の残したペンダントに宿った悪霊と戦い、無事に勝ったはいいものの主人公が精霊の力を使い果たしたのでフィンとファムが親子で精力を回復させるためにする奉仕が二重の意味で良かった。
一つは癒してる最中に二人の本当の気持ちが流れ込んでフィンの本心が聞けたこと。
…もう一つは単純に親子丼が楽しめたことです。心が汚くてサーセン!
マージ・フォイエルバッハ ルート感想
主人公の事が大好きな狼の精霊であるメイド。声優は内村みるくさん。
恥ずかしがりやで主人公の前だと「くぅーん」と犬のような鳴きまねをするのが特徴的で、とても愛らしい彼女には多くの秘密があり主人公に執着するのも納得のいくシナリオでした。
ここではついにすべての元凶である古の精霊が登場し、主人公含む館のメイド達が追い詰められる壮絶なバトルが繰り広げられ作風が大きく変化します。
串刺しにされたり胸貫かれて血が出るなど視覚的にも衝撃的で今までとのギャップもあり痛々しい状況なのがはっきり分かるCGが多く、戦闘が始まってからEDのCGまでに13枚という今では考えられないぐらいの枚数のイベントCGが使われていて制作陣の気合の入れようが伝わってきました!
正直色々と盛り込み過ぎてマージとのイチャラブは戦闘前のHぐらいで、ほぼほぼ物語の終結に至る内容だったので他ヒロインと比べるとメインヒロインとしては印象が薄い結果になった気がする。
平和になった世界で糾は祖父たちの意思を継ぐのか、それともメイド達とほのぼの過ごしていくのか分からないけど、こんな美人なメイド達とずっと暮らしていけるのは素直に羨ましいと思える終わり方でしたね。
終わりに
プレイ前はメイドさんとイチャラブしつつ、ちょっとミステリアスな展開があるキャラゲーを想像してたけどバトル展開が多いのは予想外の結果でしたw
エロゲはパッケージ絵や体験版でその本筋が見えないから最後までやって見ないと分からないけど、そこがまた面白いと思わせてくれる作品でした。
2003年と古い作品でプレイに問題は無かったけど、フォントが読みづらく色々な文体に変えたりたまにフルスクリーン状態だとセーブが出来ないなどちょっとした問題があって地味に大変なので要注意。
メイドさんが登場しつつ意外性のあるシナリオを求めてる人にはいいかも知れない作品です。
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